黄梅は黄色い梅と書きますが、ジャスミン属という良くわからない名前ですね。
お手入れも簡単で放置しても背丈はそれほど大きくならないので、古くから和風の庭木としても人気があります。
ここでは黄梅(オウバイ)について以下のポイントをまとめています。
・黄梅について
・黄梅の剪定方法と時期
・黄梅の植え付け時期
どういったお手入れば必要か知っておけば、黄梅のお手入れがもっと楽しくて簡単になりますね。
黄梅(オウバイ)とは?
黄梅はたくさんの花を咲かせる割には香りが無い木で、樹高が1m~5mほどの落葉中低木になります。
オウバイには「ヒメオウバイ」「オウバイモドキ」など近い種類の木もありますね。
黄梅はツルのように枝を垂らして成長するので形が面白く、庭木よりも盆栽として育てている人の方が多いかも知れませんね。
種類 | 落葉中低木 |
最大樹高 | 1m~5m |
成長速度 | 普通 |
植栽場所 | 土の湿り気が少なく日当たりが良い場所 |
お手入れの難易度 | 簡単 |
水やり | 植えて2年~3年ほどした木は雨だけで十分 |
花の色 | 黄色 |
黄梅を剪定する方法や時期
黄梅の剪定時期は、花後すぐの4月頃か11月から12月の剪定です。
黄梅は放置しておいても花がフサフサとついてとても綺麗ですが、モリモリと増えすぎになりますね。
萌芽力が強いので「花後すぐ」であればどこで切っても大丈夫です。
基本的には花後に混み合った枝を間引くようにしていけばボリュームが抑えられて自然に見えます。
地植えの場合は枝先が地面に付くとその場所から新しい株ができてしまいます。
混み合った場所を間引くのと一緒に長い枝は切り詰めるようにしましょう。
また、11月から12月の剪定は、樹形を乱している枝を取り除く程度にしておかないと翌年に花が咲かなくなってしまいます。
黄梅の強剪定をして大丈夫な時期
黄梅の強剪定は通常の剪定を同じく花後すぐです。
かなり強く切ってもめったに枯れることはないくらい強い木ですが、時期を間違うと弱ってしまうので注意しましょう。
秋の剪定では、新芽が出ている場所で剪定しないと、葉が出ている部分まで枯れてしまいます。
黄梅の花が咲かない原因
黄梅の花が咲かない原因には以下のようなことが考えられます。
・日当たりが悪すぎる
・水や肥料をやりすぎている
・花芽が付いてから剪定しすぎた
中でも、花が咲かない理由として多いのは、秋の剪定で強く切りすぎていることが多いですね。
オウバイの花芽は6月中旬から11月に掛けて作られます。
花後に剪定せずに、秋になってから気になってバサバサ切ってしまうと翌年は花が大幅に減ったり、咲かない原因になります。
黄梅の植え付け時期は?
黄梅の植え付け時期は2月から3月中旬と11月から12月中旬です。
庭植えであれば、多湿を避けて日当たりが良い場所に植えるのが最適です。
黄梅は、あまりお手入れができておらず、家のフェンスからもっさりと飛び出すように道路に出ている家も多いです。
お手入れに手をかける自信がないのであれば、日当たりが良くても外にはみ出るような場所に植えるのは止めましょう。
肥料が多すぎるたり、水やりをし過ぎると花が少なくなります。
どちらかと言えば乾燥気味が好きな木なので、周囲のに水やりをするからと黄梅もまとめて水やりすることは避けましょう。
1月から2月に寒肥として堆肥、7月下旬から8月中に追肥として草木灰を株元に与えましょう。
挿し木は2月から3月、6月から8月頃に行うと良いですね。
枝の先端から20cmほどを取って、切り口を1時間ほど水に浸します。
挿し木用の土に植え日陰で発根を待ちましょう。
黄梅の病気
黄梅は、病気や害虫に強い木なのであまり心配する必要はありません。
付いてもアブラムシ程度ですので、目についたら消毒で駆除するくらいで大丈夫でしょう。
もちろん、枝葉が混み合うと良くありませんので、花後に間引き剪定をして風通しを良くするのは大事なポイントです。