空木は日本では北から南まで多くの範囲で見られる落葉低中木です。
品種にもよりますが、基本は放置していてもかなり丈夫な木なので、昔は敷地や畑などの境界線に植えられることが多かった木です。
空木はたくさんの種類があるので知らないと空木かどうかも分かりませんが、中が空洞であれば空木と言われることもありますね。
ここでは空木について以下のポイントをまとめています。
・空木について
・空木の剪定方法と時期
・空木の植え付け時期
どういったお手入れば必要か知っておけば、空木のお手入れがもっと楽しくて簡単になりますね。
空木とは
空木は5月から6月にたくさんの花を咲かせる落葉樹で、樹高が1m~5mほどの落葉中低木になります。
空木にはユキノシタ科(ヒメウツギ、バイカウツギ、ノリウツギなど)とスイカズラ科(ハコネウツギ、ニシキウツギなど)があります。
樹高が1mほどにしかならないヒメウツギが人気ですね。
種類 | 落葉中低木 |
最大樹高 | 1m~5m |
成長速度 | 早い |
植栽場所 | 明るい日陰で程よい湿気がある場所 |
お手入れの難易度 | 簡単 |
水やり | 植えて2年~3年ほどした木は雨だけで十分 |
花の色 | 白、ピンクなど |
空木を剪定する方法や時期
空木の剪定時期は、花後すぐの6月頃、または11月から2月の剪定です。
10月以降に翌年の花芽を付けるので基本的な剪定は花後の6月に行います。
元気良く枝が伸びるので放置しておくと、樹形が保てなくなるので毎年剪定をするのがおすすめです。
刈り込み剪定にも強いので、花後であればかなり短くしても大丈夫です。
11月から2月の冬に行う剪定は樹形から飛び出た枝を切ったり、枯れた枝や込み合った部分を除く程度にしておきます。
ただし、込み合った枝を取り除く場合は枝の付け根から取るようにしましょう。
空木の強剪定をして大丈夫な時期
空木の強剪定は花後すぐです。
冬の強剪定では地際から古い枝を間引き剪定をすることで自然な仕上がりになります。
また、空木は3年から5年もすればたくさんの株がでて一つのかたまりになります。
3年以上経った古い株は株元から30cmくらいの高さまで切り詰めて、新しい枝を出すようにすると良いでしょう。
空木の花が咲かない原因
空木の花が咲かない原因には以下のようなことが考えられます。
・乾燥しすぎている
・花芽が付いてから剪定しすぎた
中でも、空木の花が咲かない理由として多いのは、秋から春に剪定で強く切りすぎていることが多いですね。
空木の花芽は10月頃から4月頃に掛けて作られます。
花後に剪定せずに、秋になってから気になってバサバサ切ってしまうと翌年は花が大幅に減ったり、咲かない原因になります。
空木の植え付け時期は?
空木の植え付け時期は落葉期の1月から3月です。
庭植えであれば、堆肥や腐葉土を多く含んだ明るい半日陰や大きめの木の下など適度な湿気を保てる場所に植えましょう。
1月から2月に寒肥として油かすや鶏ふん、追肥は特に必要ありません。
挿し木は、3月から4月に前年枝、6月頃~7月頃に(その年の枝)で行うと良いですね。
枝の先端から10cmほどを取って、切り口を1時間ほど水に浸します。
後は、挿し木用の土に植え日陰で発根を待ちましょう。
空木の病気
空木はお手入れしないとどうしても込み合って樹形が乱れてしまうので、中の風通しが悪いと春から秋に掛けてアブラムシが発生しやすくなります。
また、込み合った部分からうどんこ病も発生しますので、常に風通しを良くしてあげるようにする必要があります。