紅空木はウツギと同じような感じで見られがちですが、剪定時期や花芽の付く時期なども少し異なる落葉低木です。
品種にもよりますが、基本は放置していてもかなり丈夫な木なので、初心者向けと言えるでしょう。
ここでは紅空木について剪定する時期や方法などのポイントをまとめています。
・紅空木について
・紅空木の剪定方法と時期
・紅空木の強剪定はしても大丈夫？
・紅空木の花が咲かない原因
・紅空木の植え付け時期
・紅空木の病気や害虫
どういったお手入れば必要か知っておけば、紅空木のお手入れがもっと楽しくて簡単になりますね。
紅空木とは
紅空木は5月から6月にたくさんの花を咲かせる落葉樹で、樹高が1m～2mほどの落葉低木になります。
紅空木は、スイカズラ科（ハコネウツギ、ニシキウツギ）などがあり、一般的に空木と呼ばれるユキノシタ科（ヒメウツギ、バイカウツギ、ノリウツギ）とは少し違いますね。
紅空木をタニウツギの別名だと説明しているサイトも結構ありますが細かく言えば変種です。
| 種類 | 落葉低木 |
| 最大樹高 | １m～2m |
| 成長速度 | 早い |
| 植栽場所 | 日当りが良い場所や明るい半日陰 |
| お手入れの難易度 | 簡単 |
| 水やり | 植えて2年～3年ほどした木は雨だけで十分 |
| 花の色 | 赤 |
紅空木を剪定する方法や時期
紅空木の剪定時期は、花後すぐの６月頃、11月から2月頃です。
7月以降に翌年の花芽を付けるので基本的な剪定は花後の6月に行います。
元気良く枝が伸びるので放置しておくと、樹形が保てなくなるのである程度育ってからは毎年剪定をするのがおすすめです。
刈り込み剪定にも強いので、花後であれば刈り込みでも問題ありません。
11月から2月の冬に行う剪定は樹形から飛び出た枝を切ったり、枯れた枝や込み合った部分を除く程度にしておきます。
ただし、込み合った枝を取り除く場合は枝の付け根から取るようにしましょう。
紅空木の強剪定をして大丈夫な時期
紅空木の強剪定は花後すぐです。
ウツギと同じく生育が旺盛なので、花後であればかなり強剪定でかなり小さくしても翌年には元気に新芽を出してくれます。
混み合っている場合は、強剪定ついでに込み合った部分を地際から間引いてしまってもよほどのことがない限りは大丈夫です。
紅空木の花が咲かない原因
紅空木の花が咲かない原因には以下のようなことが考えられます。
・乾燥しすぎている
・花芽が付いてから剪定しすぎた
中でも、紅空木の花が咲かない理由として多いのは、秋から春に剪定で強く切りすぎていることが多いですね。
紅空木の花芽は7月頃から12月頃に掛けて作られます。
花後に剪定せずに、秋になってから気になってバサバサ切ってしまうと翌年は花が大幅に減ったり、咲かない原因になります。
紅空木の植え付け時期は？
紅空木の植え付け時期は3月頃、または11月頃です。
庭植えであれば、堆肥や腐葉土を多く含んだ日なたや大きめの木の下など適度な湿気を保てる場所に植えましょう。
1月から2月に寒肥、開花時期に追肥としてチッ素分が多い化成肥料を施しましょう。
紅空木を挿し木で増やす
紅空木の挿し木は、3月から4月に前年枝、9月頃に当年の枝で行うと良いですね。
枝の先端から10cmほどを取って、切り口を1時間ほど水に浸します。
後は、挿し木用の土に植え日陰で発根を待ちましょう。
紅空木の病気
紅空木はお手入れしないとどうしても込み合って樹形が乱れてしまうので、中の風通しが悪いと春から秋に掛けてアブラムシが発生しやすくなります。
また、込み合った部分からうどんこ病も発生しますので、常に風通しを良くしてあげるようにする必要があります。
