ポインセチアっていつまでも花が赤いですが、剪定しなくても大丈夫ですか?
ポインセチアが枯れる理由ってなんですか?
ポインセチアといえばクリスマスフラワーとも呼ばれて、クリスマスには欠かせない花ですね。
ここではポインセチアを剪定する時期や枯れる理由など以下のポイントをまとめています。
・ポインセチアについて
・ポインセチアの剪定方法と時期
・ポインセチアが赤くなるのが遅い理由
・ポインセチアが枯れる理由
・ポインセチアの植え付け時期
どういったお手入れば必要か知っておけば、ポインセチアのお手入れがもっと楽しくて簡単になりますね。
ポインセチアとは
ポインセチアは10月頃から赤い葉に色づく植物だと思われていますね。
赤い葉は「苞(ほう)」という部分で、これは花を守るためにあります。
ポインセチアの本当の花はその中心に咲いている小さな粒のような黄色い部分がそうです。
ポインセチアは冬の植物と思われがちですが、街中で売られている園芸品種は寒さに弱く、暑さにもやや弱いです。
クリスマス時期に買って枯らして終わりというパターンが多いでしょう。
種類 | 低木 |
最大樹高 | 通常60cmほど・温暖な地域で2m~3m |
植栽場所 | 最低で10度以上は保てる場所・暑さにも弱め |
お手入れの難易度 | とても簡単 |
水やり | 加湿を嫌うので乾燥気味で育てる |
花の色 | 赤、乳白色、ピンク、斑入りなど |
ポインセチアの剪定は3月から5月頃に行う
ポインセチアの剪定時期は3月下旬から5月初旬に行ないます。
写真のように地面から節を3つほど残してバッサリと剪定してしまいましょう。
切る部分は植木でもなんでも同じですが「節のほんの少し上」で「節や芽が外を向いている場所」で切りましょう。
節が内側になっている部分で切ってしまうと、芽が内側に伸びてしまうので将来的に中が混み合ってしまい形が悪くなってしまいます。
ポインセチアは節が「内外内外」と見てすぐに分かるので難しくありません。
剪定したあとは外においても良いですし、半日陰程度で温かい室内においても構いません。
3月から5月頃は生育も停止している状態なので、土を乾かし気味にしておきましょう。
ポインセチアの毒に注意
ポインセチアは剪定すると茎から白い乳液がでます。
この乳液に触れるとかぶれたりアレルギーが起こる場合があるので触れないように注意して下さい。
剪定の際はゴム手袋をすると良いですが、注意していればまず大丈夫です。
ポインセチアは8月ころに形を整える剪定をする
ポインセチアを3月から5月頃に強く剪定すると本当にまた元気になるのかと心配になりますね。
しかし、心配しなくても切った数週間後から芽が吹き始め、6月頃には葉が茂ってきます。
そして、8月にはかなり茂った状態になりますので、このタイミングで全体的に形を整える剪定をしましょう。
さすがに8月のタイミングで強剪定はしてはダメなので、透かして形を整える程度にしてください。
多く切っても、9月から10月にまだまだ大きくなるので、多少は大丈夫ですね。
秋になって涼しくなってきたら室内に入れて、水と気温に注意すれば放置していても12月頃には赤い包が出始めます。
ポインセチアが赤くなるのが遅い理由
店頭で販売されているポインセチアは11月頃には赤い姿を見かけるので、その時期には赤くなると思いますよね。
しかし、店頭で販売されているポインセチアは「短日処理」と言って、早く赤くするための処理が施されています。
この短日処理をせずに自然に赤くなるのを待っていると、赤くなるピークが1月上旬から中旬になるのが一般的です。
ポインセチアの短日処理とは
ポインセチアの短日処理は難しくありませんが、多少手間が掛かります。
短日処理は早くて9月頃から遅くても10月下旬頃におこないます。
短日処理の方法は簡単で、夕方5時から6時頃から翌朝の8時頃までポインセチアにダンボールなどをかぶせて真っ暗な状態にします。
そうすれば、花芽が付くのが早くなるので、赤い部分の包(ほう)も早く付けることができます。
赤くなる部分が多くなるまで続ければ、12月のクリスマス頃にはきれいなポインセチアを楽しむことができますね。
ポインセチアが枯れる理由
ポインセチアが枯れる理由には以下のようなことが考えられます。
・放置して強く切り戻す剪定をしなかった
・水のあげすぎで加湿になった
・気温が低すぎた
ポインセチアが枯れる原因で一番多いパターンがこちらです。
寒くなって元気がなくなっているだけなのに、弱っていると思って慌てて水をあげすぎてしまい加湿になった。
基本的にポインセチアは加湿を嫌うので常に乾燥気味で育てるのがベストです。
植えている土に指を刺してみて、中までカラカラになっているようであれば水をあげましょう。
1回たっぷりとあげて、受け皿まで出た水は放置せずに捨てるのが大事なポイントです。
ポインセチアの植え付け時期は?
ポインセチアの植え付け時期は一般的には厳寒期を除く3月中旬から5月上旬です。
一般的には鉢植えだと思いますので、水はけがよく水もちが良い腐葉土50%と赤玉土50%くらいの土に植え付けましょう。
はっきり言ってしまえば、ホームセンターなどで販売している園芸の土や培養土で十分です。
植え付けてからは外でも中でも日が当たる場所に置きますが、直射日光であまりに温度が高くなる場所は避けて風通しが良い場所を選んでください。
1日の半分くらいで日が当たるような半日陰でも育ちますが、日当りが悪いと元気がなくなってしまいます。
家の中でも窓辺などは冷え込むと弱るので、寒くならない場所を選びましょう。
ポインセチアに肥料をあげる時期
植え付けてから2年~3年は大丈夫ですが、元気な姿を見たいのであれば5月から7月にハイポネックスなどの液体肥料を月に1回ほどあげましょう。
8月頃には遅効性の固形肥料を1回あげれば十分です。
ポインセチアを剪定する時期の3月から5月は生育を止めているので、乾燥気味にするためにも液体肥料などはあげないようにして下さい。
ポインセチアの挿し木
ポインセチアの挿し木は6月頃から7月上旬頃に行ないます。
挿し木は難しくないので、葉が2枚~3枚ついた枝を15cmほど取り、残っている葉からの蒸散(水分が抜ける)を防ぐために全体の半分ほどカットしまいましょう。
要は根から吸い上げて行き渡る水分よりも、葉から蒸散してしまう水分が多くなるのを防ぐためです。
また、ポインセチアは切ると白い乳液がでますので、しっかりと拭き取ります。
挿し穂用の土に挿してこまめに葉水すれば3週間ほどで発根します。
ポインセチアの病気
ポインセチアは風通しを良くしておけば病気の心配はありません。
風通しが悪いとカイガラムシが発生することはありますが、室内で育てている限りは気にしなくても大丈夫でしょう。
室内で育てていると発生しやすいオンシツコナジラミは、葉裏に発生します。
しかし、どの病害虫も基本的には不要な枝を間引いて、中の風通しを良くしておけば大丈夫です。