アブチロン(チロリアンランプ)は放任しているとツルが伸び過ぎて樹形が乱れたり、花が咲かなくなったりしますので適切な剪定が必要になりますね。
ここではアブチロンについて以下のポイントをまとめています。
・アブチロンについて
・アブチロンの剪定方法と時期
・アブチロンの強剪定はしても大丈夫?
・アブチロンが枯れる原因
・アブチロンの植え付け時期
・アブチロンの病気や害虫
どういったお手入れば必要か知っておけば、アブチロンのお手入れがもっと楽しくて簡単になりますね。
アブチロン・チロリアンランプとは
アブチロン(チロリアンランプ)は熱帯性の植物で、日本ではツル性の品種でアブチロン・ウキツリボク、他にも黄色からオレンジ色に変化するアブチロン・初恋などがあります。
アブチロンは耐寒性が低いので地植えするには、関東南部より南の温暖な地域が中心となります。
種類 | 落葉つる性 |
最大樹高 | 1m~3m 品種による |
成長速度 | 早い |
植栽場所 | 日当りが良い場所か明るい日陰 |
お手入れの難易度 | 簡単 |
水やり | 植えて2年~3年ほどした木は雨だけで十分 |
花の色 | 主に赤色 |
アブチロンを剪定する方法や時期
アブチロンの剪定時期は猛暑を除く5月から6月、9月から10月頃が良い時期です。
通常の樹形を整える程度の剪定であれば、アブチロンにとって一番良い時期は花後の9月~10月頃です。
ただ、基本的に伸びすぎた枝などを少し剪定する程度であれば、冬の時期を除いていつ剪定しても大丈夫です。
また、品種によっては花後に種が付きますが、樹勢を弱めてしまうので花ガラ摘みをした方が良い場合もあります。
アブチロンの強剪定をして大丈夫な時期
大きくなり過ぎたアブチロンを小さくしたい場合の強剪定は4月から5月頃に行ないます。
アブチロンの場合は大きくすればするほどバランスが悪くなります。
強剪定というよりも、4月から5月に三分の一ほどの大きさになるように強い切り戻しをした方が綺麗に育ちますね。
アブチロンが枯れる原因
アブチロンが枯れる原因には以下のようなことが考えられます。
・寒すぎる
・日当りが悪すぎる
アブチロンのが枯れる原因の多くは寒すぎることによるものです。
アブチロンは耐寒性も耐暑性も弱めです。
0℃程度にはなんとか耐えますが、霜が降りるような場所や北風が強く当たる場所では弱って枯れてしまいます。
また、アブチロンは地植えであれば半日陰でも育ちますが、日当りが悪いと花付きが悪くなってしまいます。
アブチロンの植え付け時期は?
アブチロンの植え付け時期は5月から7月頃です。
庭植えであれば、完熟堆肥や腐葉土を混ぜて水はけが良く半日陰で日当たりの良い場所に植えましょう。
特に寒い場所を嫌うので0℃以下になるような地域では庭植えも難しくなります。
花が咲く時期の3月から10月頃に掛けて1ヶ月に1度、緩効性化成肥料を根元に少量与えると花付きが良くなります。
アブチロンを挿し木で増やす
アブチロンの挿し木は、4月から7月頃であればいつでもできますが、一番よい時期は4月~5月頃になります。
枝の先端から10cmほどを取って、切り口を1時間ほど水に浸します。
後は、水切れに注意して挿し木用の土に植え明るい日陰で1か月から2か月ほど発根を待ちましょう。
アブチロンの病気
アブチロンは病気に強いですが、中が込み合って風通しが悪い状態だとアブラムシやハマキムシが発生します。
4月から6月、10月から11月ころは発生時期なので注意して観察しておきましょう。
基本的には混み合っているつるを間引いて中の風通しを良くしておけば大丈夫です。