こんにちは。
元サラリーマン植木屋として庭木の手入れや草むしりをしつつ、マネージャーとして年間500件以上の見積りに周っていたマキです。
草むしり以外で庭や花壇のドクダミを駆除する方法はありますか?
植木屋として見積りに伺った家で、根から掘り起こす草むしりでドクダミの駆除ができるかどうか質問されることもありましたね。
ここでは私の元植木屋としての経験から、ドクダミを草むしり以外の方法で駆除する方法についてまとめてみました。
●ドクダミが草むしりをしても減らない理由
●ドクダミを駆除する草むしり以外の6つの方法
●花壇の中のドクダミを駆除する方法
ドクダミを草むしりで駆除なんて無理
それには大きく2つの理由があります。
まず、どれだけ表面に出ているドクダミと草むしりで戦ったところで、ドクダミは1ヶ月もすれば生えてきます。
ドクダミを草むしりで駆除するのは地面を40cmから50cm掘り起こして全ての根を取り除かないと無理です。
何も植えていない場所であれば、全て掘り起こす勢いで頑張ればドクダミの駆除も可能でしょう。
しかし、草木を植えている庭や花壇などでは草むしりついでに全て掘り起こすことはできません。
これが、草むしりでドクダミを駆除することは無理だという理由の一つです。
もう一つの理由は「ドクダミは地中で隣近所の敷地につながっている」からです。
ドクダミが根を広げるのは地中なので、隣の家との境目なんて関係ありません。
もし家にドクダミが出ているのであれば間違い無く隣近所の庭や通路にもドクダミが発見できるはずです。
そうなると、どれだけ自分の家の草むしりを頑張っても、隣近所が何もしなければ意味が無いということになりますね。
ドクダミは草むしりで増える
先にもお話したように、ドクダミ草の根は約40cmほどの深さで広がっています。
なので、どれだけ表面から浅い部分を草むしりしていても、ドクダミの根は地中に残ったままです。
要は草取りで下手にドクダミの根を切ってしまえば、根が分かれただけどくだみが増えることになります。
草むしり以外でドクダミを駆除する5つの方法
それでは草むしり以外でドクダミを駆除する5つの方法をご紹介しましょう。
ドクダミに熱湯を掛ける枯れる
ドクダミに沸騰した熱湯をかければ枯れます。
しかし、ドクダミに熱湯をかける方法には大きな欠点が2つあるのでオススメはできません。
当たり前ですが、どれだけたっぷりとドクダミに熱湯をかけても枯れるのは表面だけです。
ドクダミを表面だけ枯らせれば良いのであればお手軽な方法ですが、ドクダミの根絶は無理です。
熱湯を地面にかけると土の栄養分も無くなってしまうので、草木を植えるのに適さない土壌になってしまいます。
例えば、植木や花に水やりをするのは朝晩の涼しくなった時と言われます。
それは日中に水を上げると土の中で水の温度が上がり、土の栄養素を減らし、木や花の根が弱ってしまうためですね。
それと同じで、土に熱湯をかけると土の栄養分が無くなってしまいます。
ドクダミに塩を撒くと枯れる
ドクダミだけでなく多くの雑草は塩を撒くことで枯れます。
人間も塩分を多く摂ると体が多くの水分を欲するのと同じく、塩を撒くことで植物を脱水状態にすることができます。
塩を撒いたり、濃度の高い塩水をかけることでドクダミは枯れてしまいますし、根まで枯れるので新たに生えてなくなります。
しかし、この方法には大きな欠点があります。
それは、庭に塩を撒くと周辺にある全ての植物を枯らしてしまうことです。
駐車場など二度と草木が生えなくて良い場所であれば良いですが、庭や花壇には使ってはいけません。
また、自宅の敷地内だけに大量に塩を撒いたとしても、雨などで隣近所に流出すれば同じく他所の家の草木を枯らしてしまう原因となってしまいます。
ドクダミを切って重曹をかけると枯れる
ドクダミの茎を切り取って水で10%ほどに薄めた重曹水をかければ枯れます。
重曹は除草剤と違って害がありませんので、できるだけ自然にドクダミを駆除したい人が好んで使う手ですね。
しかし、やはり重曹は除草剤ほど即効性はなく、効き目も相当弱いです。
重曹での駆除も一度でドクダミが全て枯れてしまう訳ではなく、何年も掛けて徐々に頑張るしかありません。
ドクダミはグリホサート系の除草剤で枯れる
ドクダミを根から枯らして駆除できるといえばグリホサート系の除草剤しかありません。
しかし、やはりドクダミを含めた雑草には除草剤が簡単で極めて効果が高いです。
また、知らないだけであらゆる田畑で除草剤は利用されていますので、オーガニックのチェックに強く拘らない限り避けるのは困難です。
ドクダミを手間を掛けずに根絶したいとなれば除草剤を使うべきでしょう。
除草剤と言えば世界的にラウンドアップが有名ですが、ジェネリックの「サンフーロン」は効果も同じなのに半額以下で購入できますね。
広い範囲に一気に使うのであれば500mlよりもお得な2Lを購入して、安い噴霧器を利用した方がジョーロなどよりも効率が良くて断然に楽です。
ドクダミは苦土石灰を混ぜれば生えにくくなる
一度は徹底したドクダミの根の駆除が必要ですが、駆除した後に苦土石灰を土に混ぜ込んでおけばドクダミが生えにくくなります。
あくまで生えにくくなるだけで完全ではありませんが、元が100だとすれば10~20ほどには減ります。
どうして苦土石灰かといえば・・・
ドクダミが生える土壌は酸性になっていますが、苦土石灰を混ぜることで強力なアルカリ性に土壌が変化するからです。
ドクダミはアルカリ性の土壌では成長が困難になります。
炭酸カルシウム(苦土)と炭酸マグネシウム(石灰)を含んだ苦土石灰を土壌に混ぜることで旺盛に生えてこなくできます。
また、苦土石灰を混ぜた土壌に翌年有機肥料などを混ぜればドクダミが無くなった土壌に改めて何かを植えることも可能です。
しかし、アカマツ、サツキ、セイヨウヒイラギ、シャクナゲ、モクレンなどなど、多くの庭木は酸性の土壌を好みます。
そのため、庭木が多い場所の近くでは苦土石灰の利用はおすすめできません。
花壇の中にあるドクダミは駆除できる?
花壇の中のドクダミは、他の草木と共生しているので掘り起こして抜く訳にもいかず困りますね。
ドクダミが花壇にはびこっている場合も先にお話したサンフーロンやラウンドアップで駆除することができます。
他の草木に付かないように注意しながらドクダミの葉だけに刷毛などで塗って行きましょう。
厚いゴム手袋の上に軍手をはめて除草剤に浸けて、ドクダミ草を手で握り込んで行くのが簡単で早いですよ。
ドクダミに勝てる植物やグランドカバーはある?
せっかく庭や通路にあるドクダミを駆除したのであれば、次は生えてこないようにする対処をしたいですね。
よくある手段がイングリッシュガーデン風を目指して、何かグランドカバーが出来る草で地面を覆ってしまうことでしょう。
しかし、歩きや易くて踏んでも気にならないグランドカバーと言えば「クローバー」が考えられますが、残念ながらクローバーではドクダミに勝てません。
他にも、私が毎年草むしりをしていたお宅でミントを使った庭も見ましたが、残念ながら元気よく共生して「ミント+ドクダミ」がはびこっているだけでした。
ただ、リシマキアはどの種類でも花が咲くと可愛いので踏むのに気がひけるのが難点でしょう。
また、グランドカバーで埋め尽くす前に隣近所からドクダミが侵食してくる可能性があります。
何を植えるにもグランドカバーでは、最初からかなり密にして植栽する必要があるのでコストも掛かってしまいますね。
草むしりでドクダミを駆除したら防草シートと砂利で防ぐ
植木屋からの視点で考えれば、草むしりで一度駆除したドクダミの再発を防ぐにはやはり防草シートと砂利を敷いてしまうのが一番簡単です。
しっかりとした手順と半永久に効果の高い防草シートで施工すれば、ドクダミだけでなく雑草も生えてくることはありません。
広い範囲に防草シートを施工するのはかなり大変ですがDIYで頑張ることもできます。
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雑草対策に効く防草シートの種類と選び方・砂利も敷けば効果大
ドクダミの駆除や防草シートを施工する時間や暇が無ければ植木屋などの業者に頼んでも思ったより安いです。
防草シートや砂利敷きの業者に興味があるなら砂利敷き業者の料金を比較できる費用の相場と口コミをチェックして依頼すると良いでしょう。 くらしのマーケット