ドウダンツツジが急激に枯れ始めてしまってどうすれば良いか分からないという質問は結構多いですね。
基本的に強い木ですが、放任して大きくするのでないのであれば適宜な剪定やお手入れが必要です。
ここではドウダンツツジについて以下のポイントをまとめています。
・ドウダンツツジについて
・ドウダンツツジの剪定方法と時期
・ドウダンツツジの強剪定はしても大丈夫?
・ドウダンツツジの花が咲かない原因
・ドウダンツツジの植え付け時期
どういったお手入れば必要か知っておけば、ドウダンツツジのお手入れがもっと楽しくて簡単になりますね。
紅葉が綺麗なドウダンツツジとは
ドウダンツツジは春には小さな鈴のような花をたくさんつけて、秋には燃えるような赤い紅葉が本当に綺麗な木ですね。
しっかりとお手入れを出来る人であればシンボルツリーとしてもおすすめな木です。
ドウダンツツジは落葉中低木で、一般家庭であれば0.5m~1mほどで丸く刈り込まれている事が多いですね。
成長が遅い方ですが、放任して育てれば3mほどに大きくなります
種類 | 落葉中低木 |
最大樹高 | 1m~3m |
成長速度 | 遅め |
植栽場所 | 日当たりが良く有機質の多い土壌 |
お手入れの難易度 | 簡単 |
水やり | 乾燥に弱いので特に夏場に注意 |
花の色 | 赤・白・ピンク・紫など |
ドウダンツツジを剪定する方法や時期
ドウダンツツジの剪定時期は、花後すぐから遅くても梅雨前までです。
6月下旬頃からは翌年の花芽を付けるので梅雨が開けてからでは遅いです。
もちろん、紅葉だけを楽しむのであれば猛暑と酷暑のタイミング以外はいつでも大丈夫です。
丸く刈り込まれているのであれば、玉から飛び出ている新梢を刈り込みつつ、葉がしっかりと残る部分までなら強めに刈り込みをしても大丈夫です。
一度に強く刈り込むと失敗して葉のない部分まで刈り込んで穴を開けてしまいますので、慣れない内は除々に刈り込むのがおすすめです。
自然樹形で育てるのであればホトンド剪定の必要はありません。
上の写真のような自然樹形の場合は徒長枝、混み合っている箇所、葉の塊から飛び出ている枝などを付け根から間引き剪定をすれば十分です。
ドウダンツツジの強剪定をして大丈夫な時期
ドウダンツツジは自然樹形で育てていれば、大きくなり過ぎている際に高さを制限する目的で強剪定することも可能です。
花後の剪定で樹形を見ながら小さくすれば良いでしょう。
ただ、太い枝を切った場合はしっかりと癒合剤を忘れないようにしましょう。
しかし、上の写真のような刈り込みで丸く作られたドウダンツツジは強剪定は無理です。
ドウダンツツジの葉は表面から5cmほどしか付いていませんので、それ以上下に刈り込むと丸坊主になってしまいます。
ただ基本的には強い木ですので、写真右側のような株別れしている状態であれば5cm程残して地際で切ってしまっても、土壌などの条件が良ければまた芽が吹き出すことも多いです。
写真の左側のような1本株の場合は、新芽が吹かない可能性が高いです。
ドウダンツツジが枯れる原因
ドウダンツツジが枯れる原因には以下のようなことが考えられます。
・日当たりが悪すぎる
・乾燥しすぎている
ドウダンツツジの枯れる原因として多いのは、乾燥していることが一番多いですね。
ドウダンツツジは根張りが浅いので、土の表面が乾燥してしまうとすぐに樹勢が弱って枯れ始めてしまいます。
特に夏に花芽が付くので、このタイミングで水切れを起こすと枯れやすくなりますので注意しましょう。
また、若木の内は実ができたら取っておかないと実に栄養を取られて樹勢が弱ってしまうこともあります。
手で摘めば取れるので、実ができたら取るようにしておきましょう。
ドウダンツツジの植え付け時期は?
ドウダンツツジの植え付け時期は2月から3月、または10月から11月です。
庭植えであれば、水はけが良く、有機質が高い、日当たりの良い場所に植えましょう。
半日陰でも育ちますが、花付きも悪く、綺麗な紅葉も見られません。
根張りが浅いので、深植えせずに浅く広く掘って腐葉土や堆肥などの有機質を十分に混ぜるのが良いです。
特に花芽ができるタイミングの夏の乾燥に弱いので、株元には腐葉土などを被せておくのがおすすめです。
1月から2月に寒肥として緩効性化成肥料を与えます。
ただし、窒素分の多い肥料を与えると葉は茂りますが花付きが悪くなるので注意しましょう。
挿し木は、6月から7月か2月から3月に前年に伸びた枝で行います。
あまり根付きはよくないのでたくさんためしてみましょう。
枝の先端から10cmほどを取って、切り口を1時間ほど水に浸します。
後は、水切れに注意して挿し木用の土に植え日陰で発根を待ちましょう。
ドウダンツツジの病気
ドウダンツツジは乾燥さえ注意しておけば病気に強いので、まず心配はありません。
病気が有るとすれば葉が茶色に変わるサビ病です。
サビ病になった部分は回復することはないので、見つけたらすぐにその部分を切って処分しましょう。
ただ、自然樹形の場合はテッポウムシにやられることがあるので、株元におがくずが落ちていないか定期的にチェックしておきましょう。
また、木の栄養を吸い取るカイガラムシにも注意して下さい。