コデマリは小さな綺麗な花をたくさん咲かせるとても優雅な木ですね。
耐寒性も耐暑性も強く、初心者が剪定や強剪定をしても枯れることは少ない丈夫な種類です。
コデマリは出来る限り自然型で放置したほうが良いのであまり剪定の必要はありません。
ここではコデマリについて以下のポイントをまとめています。
・コデマリについて
・コデマリの剪定方法と時期
・コデマリの強剪定はしても大丈夫?
・コデマリの花が咲かない原因
・コデマリの植え付け時期
どういったお手入れば必要か知っておけば、コデマリのお手入れがもっと楽しくて簡単になりますね。
コデマリとは
コデマリは5月か6月に一房に小さな白い花が集まって球状に咲き、樹高が1m~2mほどの落葉中低木になります。
日本では「ヤエコデマリ」「キンバコデマリ」などの種類がありますね。
種類 | 落葉低中木 |
最大樹高 | 1m~2m |
成長速度 | 早い |
植栽場所 | 日当りが良く水はけが良い場所 |
お手入れの難易度 | 簡単 |
水やり | 植えて2年~3年ほどした木は雨だけで十分 |
花の色 | 白色 |
コデマリを剪定する方法や時期
コデマリの剪定時期は、6月頃の花後すぐで、遅くとも梅雨前までに終わらせましょう。
コデマリは1年枝には花が付かず、2年枝以降に花が咲きます。
そのため、刈り込み剪定をすると確実に1年から2年は花が減りますので、基本は自然樹形で込み合った部分を間引くような剪定がおすすめです。
10月頃から翌年の春に掛けて翌年の花芽を付けるので確実に花を楽しみたい場合は、花後以外の時期にバツバツと切るような剪定は避けましょう。
コデマリの強剪定をする時期は?
コデマリの強剪定は花後に行います。
コデマリは萌芽力が強いので、だいたいどこで強剪定しても芽吹くので大丈夫です。
ただし、強剪定をすると確実に2年から3年は花が咲かなくなりますので覚悟しておきましょう。
コデマリの花が咲かない原因
コデマリの花が咲かない原因には以下のようなことが考えられます。
・花芽が付いてから強く刈り込みをした
・日当りが悪すぎる
コデマリの花が咲かない原因の多くは剪定時期の失敗です。
コデマリは刈り込みに強いのでバツバツと刈り込まれることが多いですが、花芽が付いてから刈り込まれると花は咲きません。
コデマリの花が咲くのは2年枝からなので、1年目に花が咲かないからと毎年刈り込んでいるといつまでも花は咲きません。
コデマリの植え付け時期は?
コデマリの植え付け時期は一般的には3月から4月、または10月から11月です。
乾燥に弱いので、庭植えであれば水はけがよく水もちが良い日なたに植えましょう。
ただ、半日陰でも育ちますが日当りが悪いと花付きが悪くなります。
風通しが悪い場所だと害虫が付きやすいので注意しましょう。
1月から2月に寒肥として油かすと鶏ふんを混ぜたモノを1kgほど、花後にはお礼肥として緩効性化成肥料を施し、追肥は特に必要ありません。
コデマリの挿し木
コデマリの挿し木は2月から3月頃が良い時期です。
前年枝から元気な枝を選んで、10cm程切った後に1時間ほど水に付けておきます。
その後、植木鉢などに移して半日陰で水切れに注意すれば1ヶ月ほどで発芽するでしょう。
コデマリの病気
コデマリは病気に強いですが、中が込み合ったままだとうどんこ病になるので、風通しが良くなるように間引き剪定はしっかりと行ないましょう。
また風通しが悪い状態だとアブラムシやカイガラムシも発生します。
4月から6月、10月から11月ころは発生時期なので注意して観察しておきましょう。
基本的には花後に刈り込むだけでなく不要な枝を間引いて中の風通しを良くしておけば大丈夫です。