木蓮(モクレン)は1年のうちにたった1週間ほどしか花が咲かない木ですが、それだけに花が咲いている姿がより印象に残りますね。
お手入れはそれほど難しくありませんが、間違って剪定や強剪定をするとせっかくの花が咲かない状態になってしまします。
また、木蓮は成長スピードが早いので、適切に剪定する必要がありますね。
ここでは木蓮(モクレン)について以下のポイントをまとめています。
・木蓮について
・木蓮の剪定方法と時期
・木蓮の強剪定はしても大丈夫?
・木蓮の花が咲かない原因
・木蓮の植え付け時期
どういったお手入れば必要か知っておけば、木蓮(モクレン)のお手入れがもっと楽しくて簡単になりますね。
木蓮は成長速度が早い
木蓮は2月から3月に10cm以下程度の甘い香りがする花を咲かせ、樹高は種類によって3m~15mほどの落葉高木になります。
最近では別名として「マグノリア」という呼び名も定着しています。
日本では「成長スピードが一番早い白のハクモクレン」「紫のシモクレン」「ピンクのサラサモクレン」などの種類がありますね。
種類 | 落葉高木 |
最大樹高 | 3m~15m |
成長速度 | 早い |
植栽場所 | 日当りが良い場所 |
お手入れの難易度 | 簡単 |
水やり | 植えて2年~3年ほどした木は雨だけで十分 |
花の色 | 白色、紫色、ピンク色 |
木蓮を剪定する方法や時期
木蓮の剪定時期は、花後すぐで新芽が出る前に終わらせましょう。
6月頃から9月頃に掛けて翌年の花芽を付けるので、その期間は剪定してはいけません。
花後以外の時期に剪定するのであれば、11月から3月の休眠期に花芽を見ながら剪定します。
木蓮の花芽は写真のように小ぶりでぷっくりしていて、葉芽はシュッと細長い感じですので見れば分かります。
木蓮は上に向かって伸びる徒長枝など長い枝などには花芽を付けないので、優先的に付け根から剪定して構いません。
また剪定する場合は必ず外側に向いている芽の上で剪定するようにしましょう。
木蓮の強剪定をする時期は?
木蓮の強剪定は花後に行います。
落葉樹は休眠期の冬に強剪定を行うと言っているサイトもありますが、実際には花後が最適です。
ただし、花芽と葉芽を見分けながら剪定できるのであれば11月から3月の休眠期に行うのも悪くはありません。
木蓮は10年もすれば5m以上になって手がつけられない状態になります。
定期的に高さを制限するのが良いですが、綺麗なので放置していてどうしようもなくなっていることも多いですね。
強剪定する際は、太い枝を切ったら癒合剤を塗り、枝の途中で切らずに芽を残しつつ枝の付け根や枝の分かれ目で剪定しましょう。
どちらにしても、一気に強剪定をするとダメですので、花芽と葉芽を見ながら数年に分けて大きさを下げて行くのが良いですね。
木蓮の花が咲かない原因
木蓮の花が咲かない原因には以下のようなことが考えられます。
・花芽が付いてから強く剪定した
・日当りが悪すぎる
・乾燥しすぎている
木蓮の花が咲かない原因の多くは剪定時期と剪定方法の失敗です。
木蓮の剪定は花後から新芽が出るまでの間だけですので、それ以外の時期に剪定すれば花が咲かない原因となります。
木蓮の植え付け時期は?
木蓮の植え付け時期は一般的には3月から4月、または10月から11月です。
乾燥に弱いので、庭植えであれば水はけがよく水もちが良い日なたに植えましょう。
木蓮は大きくなりますし、枝も張りますので最低でも半径2mに何も無い場所がおすすめです。
1月から2月に寒肥として堆肥、腐葉土などの有機肥料を少量または緩効性化成肥料、追肥は特に必要ありませんが様子を見て5月にあげても構いません。
木蓮の挿し木
木蓮の挿し木は3月から6月初旬が良い時期ですが、種を取って種まきした方が確実です。
熟した果実から、果肉と果皮を綺麗に取り除いて10月頃に鉢に撒いておけば、翌年の春には発芽します。
挿し木をする場合は、前年枝を10cmほど切り口を斜めにして切って、1時間ほど水につけたあとに、挿し木用の挿し床に4cm~5cmほどを挿せば大丈夫でしょう。
木蓮の病気
木蓮は病気に強いですが、あえて言えばうどんこ病になるので、風通しが良くなるように間引き剪定はしっかりと行ないましょう。
害虫はカイガラムシとカミキリムシに注意しておきましょう。
基本的には花後に不要な枝を間引いて中の風通しを良くしておけば大丈夫です。