ムクゲは開花期が長く夏に楽しめる色とりどりの花として、壁際や生け垣にも利用されます。
ただ、ムクゲを地植えすると増え過ぎたり、一般家庭では大きくなりすぎたりするので形を整える剪定や好みの大きさに揃える強剪定も必要になりますね。
ここではムクゲについて以下のポイントをまとめています。
・ムクゲについて
・ムクゲの剪定方法と時期
・ムクゲの強剪定はしても大丈夫?
・ムクゲの花が咲かない原因
・ムクゲの植え付け時期
・ムクゲの病気や害虫
どういったお手入れば必要か知っておけば、ムクゲのお手入れがもっと楽しくて簡単になりますね。
ムクゲとは
ムクゲは7月から長いと11月まで長く花を咲かせる落葉樹で、一般家庭であれば樹高が2m~5mほどの落葉低木になります。
ムクゲを地植えした場合は想像以上に生育が旺盛なので、放任でも綺麗な花をたくさん咲かせる初心者向けの樹木と言えるでしょう。
種類 | 落葉低木 |
最大樹高 | 2m~5m |
成長速度 | 早い |
植栽場所 | 日当りが良い場所 |
お手入れの難易度 | 簡単 |
水やり | 植えて2年~3年ほどした木は雨だけで十分 |
花の色 | 白、ピンク、紫など |
ムクゲを剪定する方法や時期
ムクゲの剪定時期は花後の11月から3月が剪定時期です。
ムクゲにとって一番良い時期は花後の11月~12月頃で、4月~5月には花芽を付けるので基本的な剪定は3月までに行います。
萌芽力も強いので刈り込み剪定でも十分耐える事ができます。
当年に伸びた新梢の先に花を咲かせるので、3月までであれば好きな場所で剪定しても花は咲きます。
ムクゲの強剪定をして大丈夫な時期
増え過ぎてしまったムクゲや大きくなり過ぎたムクゲを減らしたい場合の強剪定は花後の12月頃に行ないます。
ムクゲは花後から年内であれば強剪定をしても翌年の花を咲かせてくれる可能性が高いです。
ムクゲの場合は細かい枝がたくさん出て丁寧な剪定がめんどくさいので、普段の剪定からバッサリと丸坊主にして幹や太い枝ごと切り詰めてしまう植木屋の方が多いですね。
ムクゲの花が咲かない原因
ムクゲの花が咲かない原因には以下のようなことが考えられます。
・花芽が付いてから強く剪定した
・日当りが悪すぎる
・西日が強すぎる
ムクゲの花が咲かない原因の多くは剪定時期と剪定方法の失敗です。
ムクゲの剪定は基本として落葉期で4月から5月頃に花芽を出しますが、間違って春以降に剪定をしてしまって花が咲かない場合があります。
また、ムクゲは地植えであれば半日陰でも育ちますが、日当りが悪いと花付きが悪くなってしまいます。
ムクゲの植え付け時期は?
ムクゲの植え付け時期は3月から4月、または10月から12月です。
庭植えであれば、完熟堆肥や腐葉土を混ぜて日当たりの良い場所に植えましょう。
ただし、花が咲いている夏の時期は乾燥を嫌うのでしっかりと水やりをしてください。
1月から2月に寒肥とし有機質肥料や堆肥を株元に施し、花が咲く時期の7月から8月頃に緩効性化成肥料を少量与えると花付きが良くなります。
ムクゲは繁殖力も強いですが、基本的に根は下方向へ伸びるために、根が横に張って他の植物の邪魔をすることはありません。
ムクゲを挿し木で増やす
ムクゲの挿し木は、3月から10月頃であればいつでもできますが、一番よい時期は3月頃になります。
3月であれば前年に伸びた枝の先端から15cmほどを取って、切り口を1時間ほど水に浸します。
9月以降であれば、その年に伸びた枝を利用しましょう。
後は、水切れに注意して挿し木用の土に植え日陰で発根を待ちましょう。
ムクゲの病気
ムクゲは梅雨時期や雨が多い時期には、褐斑病に掛かることが多いので要注意です。
病気が気になるようであれば、梅雨の前に予防としてダイセンを散布しておきましょう。
また、カミキリムシも怖いですし、アブラムシなども大量発生することがあるので、春から秋にかけては定期的にチェックしておきましょう。