セイヨウニンジンボク(西洋ニンジンボク)は梅雨時期から秋の始まりまで、たくさんの小さな花を円錐状に咲かせて目を楽しませてくれます。
ただ、地植えでは生育が旺盛なので元気に育ちますが、場合によっては枯れてしまうこともあります。
ここではセイヨウニンジンボクの強剪定や枯れる原因について以下のポイントをまとめています。
・セイヨウニンジンボクについて
・セイヨウニンジンボクの剪定方法と時期
・セイヨウニンジンボクの強剪定はしても大丈夫?
・セイヨウニンジンボクが枯れる原因は?
・セイヨウニンジンボクの植え付け時期
・セイヨウニンジンボクの病気や害虫
どういったお手入れば必要か知っておけば、セイヨウニンジンボクのお手入れがもっと楽しくて簡単になりますね。
セイヨウニンジンボクとは
セイヨウニンジンボクは紫の小さな花を穂のように付け、花だけでなく葉も香りがするのでヨーロッパでは香料としても利用されています。
セイヨウニンジンボクは別名で「チェストツリー」や「チェストベリー」と呼ばれることもありますね。
種類 | 落葉低木 |
最大樹高 | 1m~3m(品種による) |
成長速度 | 早い |
植栽場所 | 日なた、半日陰 |
お手入れの難易度 | 簡単 |
水やり | 植えて2年~3年ほどした木は雨だけで十分 |
花の色 | 紫、白 |
セイヨウニンジンボクを剪定する方法や時期
セイヨウニンジンボクの剪定時期は11月頃から3月頃までです。
剪定する際は、花が付いた枝を付け根から剪定します。
基本的に、自然樹形が綺麗に収まるので強い剪定は避けた方が良いでしょう。
花芽は当年の3月から4月頃から伸びる枝の先に付くので、3月上旬までに込み合った部分、枯れた枝などを取り除きます。
セイヨウニンジンボクの強剪定をして大丈夫な時期
セイヨウニンジンボクの強剪定は2月下旬〜3月上旬までが適時です。
樹高が三分の一から半分になるくらいに切り戻しをしても大丈夫ですが、主幹や太い枝から一番近い部分に新芽が出ているので、一番手前の新芽の上で切るようにしましょう。
強剪定の時期が遅れれば遅れると、成長を妨げて枯れ込んでいくこともあります。
セイヨウニンジンボクが枯れる原因は?
セイヨウニンジンボクが枯れる原因には以下のようなことが考えられます。
・水やり不足で乾燥している
・肥料が足りない
セイヨウニンジンボクの花が咲かない原因の多くは水やり不足による乾燥です。
セイヨウニンジンボクは他の植物に比べても開花期に多くの水を必要とします。
梅雨頃から開花を始めて、夏の時期には毎日しっかりと水やりをして乾燥を防ぎましょう。
肥料も多く必要なので、寒肥として堆肥、または緩効性の化成肥料を施し、9月頃に追肥として化成肥料を施しましょう。
葉がしっかりと茂っているのに花が咲かない場合はリン酸多めの液体肥料を2週間から3週間に1回施して様子を見てください。
セイヨウニンジンボクの植え付け時期は?
セイヨウニンジンボクの植え付け時期は2月~3月頃です。
庭植えであれば、水はけがよく、日が当たる場所に植えましょう。
日なたでも風があまり通らない場所を選んだ方が良いですね。
1年で1mの勢いで伸びるので周囲に2mから3mはスペースがある場所を選びましょう。
セイヨウニンジンボクを挿し木で増やす
セイヨウニンジンボクの挿し木は3月なら前年に伸びた枝、9月頃であれば当年に伸びた枝を使って行ないます。
比較的、簡単に根付くので、枝を10cmほど取って、1時間ほど水に付けてから、挿し穂用の土に挿して水切れしないようにすれば発根します。
セイヨウニンジンボクの病気
セイヨウニンジンボクはあまり病気の心配はありません。
しかし、稀にカミキリムシにやられることがあるので、たまには株元に木くずなどが落ちていないか、幹に穴が空いていないかチェックしましょう。