オオデマリはアジサイのような小さな花がたくさんまとまって咲く「手鞠」のような見た目からオオデマリと名付けられていますね。
オオデマリは樹高も枝幅も大きく広がりやすいので、形を整える剪定や好みの大きさに揃える強剪定も必要になります。
ここではオオデマリについて以下のポイントをまとめています。
・オオデマリについて
・オオデマリの剪定方法と時期
・オオデマリの強剪定はしても大丈夫?
・オオデマリが枯れる原因
・オオデマリの植え付け時期
どういったお手入れば必要か知っておけば、オオデマリのお手入れがもっと楽しくて簡単になりますね。
オオデマリは成長が早い
オオデマリは4月から5月にたくさんの花を咲かせる落葉樹で、一般家庭であれば樹高が1m~5mほどの落葉中低木になります。
ちなみに、オオデマリはコデマリと一緒にされがちですが、オオデマリはスイカズラ科でコデマリはバラ科なので全然違う種類となります。
成長が早いので鉢ではなく庭木の方が元気に育ちますね。
種類 | 落葉中低木 |
最大樹高 | 1m~5m |
成長速度 | 早い |
植栽場所 | 日当たりが良く、程よい湿気がある土壌 |
お手入れの難易度 | 簡単 |
水やり | 植えて2年~3年ほどした木は雨だけで十分 |
花の色 | 白 |
オオデマリを剪定する方法や時期
オオデマリの剪定時期は、花後すぐの5月から6月、または10月から2月の剪定です。
8月から10月には翌年の花芽を付けるので基本的な剪定は花後の5月~6月に行います。
元気良く枝が伸びるので放置しておくと、樹形が保てなくなるので毎年剪定をするのがおすすめです。
刈り込み剪定にも弱くは無いので、花後で刈り込み剪定でも大丈夫です。
10月から2月に行う剪定は樹形から飛び出た枝を切ったり、花芽を確認しながら枯れた枝や込み合った部分を除く程度にしておきます。
ただし、込み合った枝を取り除く場合は枝の付け根から取るようにして自然樹形を楽しみましょう。
オオデマリの強剪定をして大丈夫な時期
オオデマリの強剪定は花後すぐです。
オオデマリは自然樹形が一番綺麗なのであまり強剪定は好ましくありません。
また、強剪定をすれば確実に花が大きく減ってしまいますので、本当は込み合ったところを剪定する程度がおすすめです。
強剪定で大きさを小さくする場合は好みの場所で切って構いませんが「芽」の上で1cmほど残して剪定しましょう。
オオデマリの花が咲かない原因
オオデマリの花が咲かない原因には以下のようなことが考えられます。
・乾燥しすぎている
・日当たりが悪すぎたり、寒すぎる
・花芽が付いてから剪定しすぎた
中でも、オオデマリの花が咲かない理由として多いのは、秋から冬に強剪定で強く切りすぎていることが多いですね。
オオデマリの花芽は8月頃から10月頃に掛けて作られます。
花後に剪定せずに、秋になってから気になってバサバサ切ってしまうと翌年は花が大幅に減ったり、咲かない原因になります。
オオデマリの植え付け時期は?
オオデマリの植え付け時期は3月から4月です。
庭植えであれば、堆肥や腐葉土を多く含んだ日当たりの良い場所や大きめの木の下など適度な湿気を保てる場所に植えましょう。
1月から2月に寒肥として堆肥や腐葉土、追肥は特に必要ありません。
寒さには弱いので、植栽後は株元をバーク堆肥などで覆ってあげると良いでしょう。
挿し木は、6月から7月上旬にその年に伸びた枝で行うと良いですね。
枝の先端から10cmほどを取って、切り口を1時間ほど水に浸します。
後は、水切れに注意して挿し木用の土に植え日陰で発根を待ちましょう。
オオデマリの病気
オオデマリ病気には強いですが、お手入れしないとどうしても込み合って樹形が乱れてしまいます。
すると、中の風通しが悪いとうどんこ病がが発生しやすくなりますね。
また、害虫としてはアブラムシが発生して新芽や葉っぱの栄養を吸い取ってしまいます。
出来れば発生しないように春先にはオルトラン剤を散布して予防するようにしましょう。