シコンノボタン(紫紺野牡丹)は梅雨時期から秋の終わりまで長く大きな花を咲かせてくれるお庭には大事な存在ですね。
地植えでは元気に育ちますが、場合によっては花が咲かないこともあるので、ここではシコンノボタンの剪定や花が咲かない原因について以下のポイントをまとめています。
・シコンノボタンについて
・シコンノボタンの剪定方法と時期
・シコンノボタンの強剪定はしても大丈夫?
・シコンノボタンの花が咲かない原因は?
・シコンノボタンの植え付け時期
・シコンノボタンの病気や害虫
どういったお手入れば必要か知っておけば、シコンノボタンのお手入れがもっと楽しくて簡単になりますね。
シコンノボタンとは
シコンノボタンは直径10cm前後の大きな綺麗な花が咲いて、庭を長期間彩ってくれる植物です。
開花は1日で終わりますが、梅雨時期から秋に掛けて次々に開花するので、長く楽しむことができます。
耐寒性も耐暑性も弱めなので、花が咲くかどうかなどは植える場所が重要になりますね。
種類 | 常緑低木 |
最大樹高 | 1m~2m(品種による) |
成長速度 | 早い |
植栽場所 | 日なた |
お手入れの難易度 | 簡単 |
水やり | 植えて2年~3年ほどした木は雨だけで十分 |
花の色 | 紫色 |
シコンノボタンを剪定する方法や時期
シコンノボタンの剪定時期は11月頃の花後です。
花後に上から2節から3節下の新芽が出ている部分の上で剪定しましょう。
開花期の7月頃から花が終わるまでは、花芽を切ってしまうので剪定はしません。
大きく育てたい場合は、枝の付け根から見て一番枝先に近い部分にある付近の新芽で剪定します。
品種によってはかなり大きくなるので適度な大きさになるように調整は必要です。
シコンノボタンの強剪定をして大丈夫な時期
シコンノボタンの強剪定は3下旬から4月中旬頃までに行います。
樹高が三分の一から半分になるくらいに切り戻しをしても大丈夫ですが、主幹や太い枝から一番近い部分に新芽が出ているので、一番手前の新芽の上で切るようにしましょう。
強剪定の時期が遅れれば遅れるほど、開花時期に影響して花が遅れてしまいます。
シコンノボタンの花が咲かない原因は?
シコンノボタンの花が咲かない原因には以下のようなことが考えられます。
・水やり不足で乾燥している
・寒すぎる
・肥料が足りない
シコンノボタンの花が咲かない原因の多くは水やり不足による乾燥です。
シコンノボタンは他の植物に比べても開花期に多くの水を必要とします。
梅雨頃から開花を始めて、夏の時期には毎日しっかりと水やりをして乾燥を防ぎましょう。
肥料も多く必要なので、成長する春から秋に掛けては、1か月おき程度に緩効性の化成肥料を施しましょう。
また、花が咲いている時期は10日に1度ほど液体肥料を施すのも良いですね。
葉がしっかりと茂っているのに花が咲かない場合はリン酸多めの液体肥料を2週間から3週間に1回施して様子を見てください。
シコンノボタンの植え付け時期は?
シコンノボタンの植え付け時期は4月~5月頃です。
庭植えであれば、水はけがよく、日が当たる場所に植えましょう。
寒さには弱いので、日なたでも風があまり通らない場所を選んだ方が良いですね。
常緑ですが、関東より南でも寒い地域や場所では葉が落ちることはあります。
ただし、耐暑性も低いので日なたでも西日が当たる場所は避けてください。
シコンノボタンを挿し木で増やす
シコンノボタンの挿し木は4月~5月頃に行ないます。
とても簡単に根付くので、枝を10cmほど取って、1時間ほど水に付けてから、挿し穂用の土に挿して水切れしないようにすれば1か月から2か月ほどで発根します。
シコンノボタンの病気
シコンノボタンはあまり病気の心配はありません。
しかし、アブラムシに葉を食べられる食害はたまにありますので、春と秋は定期的にチェックしましょう。