アセビはお手入れも簡単で大きくならず、小さくて可愛い花をたくさんつけるのでお庭に植えてからも評判が良い庭木の一つです。
しかし、お手入れは簡単ながらも剪定やお手入れの方法を間違えると花が咲かなくなったりして困ってしまいます。
ここではアセビについて主に3つのポイントをまとめています。
・アセビ(馬酔木)について
・アセビの剪定時期
・アセビの花が咲かない理由
アセビにはどういったお手入れば必要か知っておけば、お庭のお手入れがもっと楽しくて簡単になりますね。
アセビとは?(馬酔木)
アセビ(馬酔木)は大きくなっても樹高が3mほどの常緑低木ですね。
アセビは古くから和風の家に好んで植えられてきましたが、洋風の家にもとても良く合うので最近ではどちらの庭でもよく見られるようになりました。
耐寒性も強いですが、主に本州、四国、九州で多く自生しています。
種類 | 常緑低中木 |
最大樹高 | 1m~3m |
成長速度 | 成長は遅め |
植栽場所 | 日当たりが良い明るい日陰で風通しが良い場所 |
お手入れの難易度 | 簡単 |
水やり | 植えて2年~3年ほどした木は雨だけで十分 |
花の色 | 主に白、または薄桃色 |
アセビを剪定する時期
アセビ(馬酔木)の剪定時期は、4月頃~5月頃の花後すぐです。
6月から11月頃までに翌年の花芽を付けます。
翌年も花を楽しみたい場合はそれまでに剪定を済ませる必要があります。
剪定というよりも、一般的には花後に刈り込みで形を作ってコンパクトにされることが多いでしょう。
刈り込みすると適当になってしまいますが、しっかりと剪定するなら図のように枝の途中ではなく、葉が付いている枝の上で剪定しましょう。
アセビの強剪定をして大丈夫な時期
アセビは大きくなりにくいと言っても、一般の家庭の庭で2mから3mになれば十分に大きいですね。
アセビを強剪定する場合も時期は花後すぐが良いでしょう。
剪定に強い木なので強剪定しても問題ありません。
しかし、通常の剪定と同じ様に必ず葉と枝が残る位置までにしておきましょう。
完全に葉がない状態まで小さくすると枯れ込んでしまう可能性が高くなります。
アセビの花が咲かない理由
アセビの花が咲かないのは下記のような理由があります。
・日当たりが悪い
・6月から11月に花芽が付いてからむやみに剪定している
・風通しが悪い場所に植えている
・花柄摘みをせずに毎年実を結実させている
・西日が強すぎる場所に植えている
中でも、アセビの花が咲かない理由として多いのは、花芽が付いてからの剪定と花ガラ摘みをしていないことが関係していることが多いですね。
例えば、茂っているアセビが気になって秋頃ににバツバツと切ってしまえば花芽をすべて取ってしまいますので翌年の花は咲きません。
また、アセビの特徴として実が結実した枝にはあまり花が咲きません。
花後には花穂の付け根から剪定して実が結実しないようにお手入れしないと、毎年徐々に花が減ってしまいますね。
アセビを育てる
アセビの植え付けは2月下旬から4月初旬、または8月下旬から10月がおすすめです。
土壌は有機質を十分に混ぜた土で、高温多湿を避けた水はけが良い場所が原則です。
肥料は1月から2月に寒肥として有機肥料、5月から6月に化成肥料と油かすを1対1の割合で与えましょう。
挿し木で増やす場合は、3月から4月、6月から7月の梅雨の時期がおすすめです。
アセビの病気
アセビは病気になりにくいので気にする必要はありません。
中が枝で混み合わないように風通し良くしてハマキムシなどの害虫が付かないようにしておけば大丈夫でしょう。