沈丁花は樹木としては20年から30年と寿命が短い木で、寿命以外にも突然枯れ始めることが珍しくない木です。
ここでは沈丁花について主に3つのポイントをまとめています。
・沈丁花(ジンチョウゲ)について
・沈丁花(ジンチョウゲ)の剪定時期
・沈丁花(ジンチョウゲ)が枯れる原因?
どういったお手入れば必要か知っておけば、沈丁花のお手入れがもっと楽しくて簡単になりますね。
沈丁花(ジンチョウゲ)とは?
沈丁花(ジンチョウゲ)は香りがある木で、樹高が1m~1.5mほどの常緑低木ですね。
沈丁花は雄株と雌株があり雌株は実を結実させます。
しかし、日本で流通しているほとんどが雄株なので、私も実を付けている沈丁花を庭先で見たことがありません。
沈丁花の品種は「ウスイロジンチョウゲ」「シロバナジンチョウゲ」「フクリンジンチョウゲ」などがあります。
種類 | 常緑低木 |
最大樹高 | 1m~1.5m |
成長速度 | 遅い |
植栽場所 | 西日が当たらない半日陰 |
お手入れの難易度 | 普通 |
水やり | 植えて2年~3年ほどした木は雨だけで十分 |
花の色 | 白・ピンク |
沈丁花を剪定する時期
沈丁花の剪定時期は、花後すぐの4月中旬頃です。
自然に丸い形になりますし、大きくなっても1.5mほどなので基本的には剪定をする必要はありません。
飛び出ている枝を軽く剪定するくらいで十分でしょう。
沈丁花の強剪定をして大丈夫な時期
沈丁花は萌芽力は強いですが、強剪定すると病気や衰弱で枯れる可能性が高いです。
一気に小さくして好みの形に仕上げるのは無理と考えた方が良いですね。
混んでいる枝を抜く間引き剪定は良いですが、太い枝を切るのは止めておきましょう。
沈丁花が枯れる原因
沈丁花が枯れる原因には以下のようなことが考えられます。
・ウイルスで突然枯れる
・水や肥料をやりすぎている
・線虫にやられている
・根を傷つけた
中でも、沈丁花が枯れる理由として多いのは、ウイルス系の問題が関係していることが多いですね。
沈丁花は元からウイルスを持っている木だと言われていて、そのウイルスで枯れる原因については今でもハッキリと分かっていないそうです。
沈丁花は枯れ始めるとどうしようもありません。
沈丁花の植え付け時期は?
沈丁花の植え付け時期は3月中旬から4月下旬です。
庭植えであれば、半日陰で西日が当たらない場所に植えるのが最適です。
沈丁花は相当環境にこだわらないと育ちませんので、土壌も有機質が多く、水はけと水もちが良くなるようにする必要がありますね。
植え付けで根を切るとすぐに枯れてしまうので、植え付けの際は根を切らないように注意しましょう。
また、大きな株の移植もまず失敗しますので止めておきましょう。
1月から2月に寒肥として有機肥料、3月から4月に緩効性の化成肥料を与えましょう。
挿し木は前年に伸びた枝を使って3月中旬から4月下旬にするか、新芽を使って7月頃に行えば3ヶ月ほどで簡単に発根します。
沈丁花の病気
沈丁花は、葉が黄化したり、葉が縮んで枯れてしまいます。
しかし、先にもご紹介したようにこれらはウイルスによるものですので、気づいたときには手遅れです。
というよりも、防ぎ様がありませんね。
出来ることと言えば、木が弱ってウイルスに感染しないように、むやみな剪定や強剪定などをしないということです。
また、枝葉が混み合うと害虫が発生しますので、間引き剪定をして風通しを良くするのは大事なポイントです。