梅雨時に甘い香りを出すクチナシは一重咲きから八重咲きのオオヤエクチナシなどがあり、昔から良く庭に植えられていますね。
クチナシは生育が旺盛でも樹形がそれほど乱れないために剪定をしない家も多いですが、大きくなると2mにはなるので、放置し過ぎると強剪定が必要になります。
また、葉は元気に茂るのにクチナシの花が咲かずに困っているなんてこともありますね。
ここではクチナシついて以下のポイントをまとめています。
・クチナシについて
・クチナシの剪定方法と時期
・クチナシは根元で強剪定はしても大丈夫?
・クチナシが枯れる原因
・クチナシの植え付け時期
どういったお手入れば必要か知っておけば、クチナシのお手入れがもっと楽しくて簡単になりますね。
クチナシは大きくなって困ることもある
クチナシは6月から7月にたくさんの白い花を咲かせ、一般家庭であれば樹高が1m~2mほどの常緑低木になります。
クチナシは育てやすくて良いのですが、増えすぎて困るということもあります。
耐寒性が低いので主に東海地方より西で育てられています。
種類 | 常緑低木 |
最大樹高 | 1m~2m |
植栽場所 | 日なた、明るい日陰 |
お手入れの難易度 | 簡単 |
水やり | 植えて2年~3年ほどした木は雨だけで十分 |
花の色 | 白色 |
クチナシを剪定する方法や時期
クチナシの剪定時期は7月頃の花後すぐです。
樹形が乱れていないのであればそれほど剪定は必要ありません。
花後から伸びた新梢には花芽を付けるので基本的な剪定は花後すぐに行いましょう。
8月に入るとすでに新梢が伸びてきているので、この時期以降に剪定すると花が咲きません。
クチナシの強剪定をして大丈夫な時期
クチナシの強剪定は通常の剪定と同じく花後に行います。
できれば強剪定はしない方が良いですが、強剪定をする場合は刈り込みではなく、しっかりと葉の付いている場所を見ながら付け根で剪定します。
枝の途中で剪定するとそこから枯れていく場合があるので、剪定する枝に葉が数枚は残るように切りましょう。
適度に残して強剪定するのであれば、古くなっている太めの枝を間引いて、新しい枝だけ残すようにすると花は減りますが自然樹形で楽しめます。
クチナシの花が咲かない原因
クチナシの花が咲かない原因には以下のようなことが考えられます。
・乾燥しすぎている
・日当たりが悪すぎる
・花芽が付いてから剪定しすぎた
・古い枝が多すぎる
中でも、クチナシの花が咲かない理由として多いのは、花芽が付いてから開花までに強剪定で強く切りすぎていることが多いですね。
クチナシの花芽は花後の8月頃から作られます。
花後から秋になって勢いよく伸び始めたからと言って気になってバサバサ切ってしまうと花が大幅に減ったり、咲かない原因になります。
古い枝が多すぎる場合も花が減るので、太めのモノは地際から切って新しく更新しましょう。
クチナシの植え付け時期は?
クチナシの植え付け時期は成長期の6月から7月です。
庭植えであれば、常に軽い湿り気があり日差しが強すぎない場所で腐葉土などを多く含んだ土質が適しています。
大きめの木の下など適度な湿気を保てる場所に植えと良いですね。
1月から2月に寒肥として堆肥、花の時期にもチッ素分の多い化成肥料を適量与えるか、開花後にお礼肥として油かすなどを施しましょう。
クチナシの挿し木
挿し木は、6月から7月の花の時期にその年に伸びた元気な枝を選んで行うと良いですね。
若い枝から元気な枝を選んで、10cm~15cm程切った後に1時間ほど水に付けておきます。
その後、植木鉢などに移して半日陰で水切れに注意すれば根が付くでしょう。
葉が付きすぎていると根が付きにくいですので、3枚枚から4枚程度にしておくと良いですね。
クチナシの病気
クチナシは、大きなイモムシのオオスカシバの幼虫に葉を食害されることがあります。
夏に発生しやすいので、見つけ次第捕殺してしまいましょう。
その他にも、カイガラムシやアブラムシも付きますので、適度に間引いて風通しは良くしておくと良いですね。
春と秋に発生するので、この時期も定期的にチェックしておきましょう。