ブラシの木はコップを洗うブラシのような花が咲く見た目が面白い木でキンポウジュとも呼ばれます。
正式にはカリステモンと呼ばれますが、日本では多くの人がブラシの木の呼称に親しみがあります。
ブラシの木は生育も遅いので放置していても大丈夫ですが、簡単な剪定をすることでより元気に花が咲きます。
ここではブラシの木(カリステモン)について以下のポイントをまとめています。
・ブラシの木について
・ブラシの木剪定方法と時期
・ブラシの木の強剪定はしても大丈夫?
・ブラシの木の花が咲かない原因
・ブラシの木の植え付け時期
どういったお手入れば必要か知っておけば、ブラシの木のお手入れがもっと楽しくて簡単になりますね。
ブラシの木とは
ブラシの木は5月から6月にブラシのような花を咲かせる常緑樹で、一般家庭であれば樹高が2m~3mほどの常緑中低木になります。
ブラシの木は真っ赤な花が特徴ですが、白い花をつける「シロバナブラシノキ」もありますね。
成長が遅いですが、一般家庭としては最終的には大きくなりますので、強剪定が必要になることもありますね。
種類 | 常緑中低木 |
最大樹高 | 2m~3m |
成長速度 | 遅い |
植栽場所 | 日当たりが良く水はけの良い場所 |
お手入れの難易度 | 普通 |
水やり | 植えて2年~3年ほどした木は雨だけで十分 |
花の色 | 赤・白 |
ブラシの木を剪定する方法や時期
写真は完全に放置された自然樹形?ですが、うまく剪定すれば孔雀のように見えるかも?ですね。
ブラシの剪定時期は、花後すぐの6月から7月上旬のみです。
8月からは翌年の花芽を付けるので基本的な剪定は花後の6月~7月上旬に行います。
暑くなってから切ると樹勢が弱ってしまいますので、花後なるべくすぐに剪定しましょう。
ブラシの木の枝は上や横にピンの伸びますが、元気のない不要な枝は先がしなだれています。
先が垂れて元気が無い枝は残しておくと栄養を取られて花付きが悪くなりますので、付け根から外してしまうようにしましょう。
主幹には支柱を付けてまっすぐに上に向くようにしてあげると良いですね。
もちろん、主幹が2本あるのが好みであれば放置でも大丈夫です。
枝の途中で切るとその部分から枝分かれして増えますので、花を増やしたい時は古い枝を途中で剪定して枝を増やせばいいでしょう。
増えたことで枝が混み合い過ぎないようにだけ注意しておきましょう。
ブラシの木の強剪定をして大丈夫な時期
ブラシ木の強剪定は花後すぐです。
ただし、生育が遅いので3m以上など相当大きくなってからでないと強剪定は止めた方が良いです。
強剪定する場合も主幹を良い高さで止めて、下部の枝も必ず付け根から外すようにします。
また、強剪定をすれば確実に花が大きく減ってしまいますので、本当は込み合ったところを剪定する程度がおすすめです。
ブラシの木の花が咲かない原因
ブラシの木の花が咲かない原因には以下のようなことが考えられます。
・日当たりが悪すぎる
・花芽が付いてから剪定しすぎた
ブラシの木の花が咲かない理由として多いのは、むやみに枝先を剪定しすぎていることが一番多いですね。
ブラシの木の花芽は8月頃から9月頃に掛けて作られます。
ブラシの木は枝先にしか花が付きませんので、伸びているからと花芽が付いてから枝先を切ってしまうと翌年は花が咲きません。
基本的にはその年に伸びた新梢の先に花芽が付きます。
その花芽が新梢を伸ばして、その新梢の途中に花が付きますね。
ブラシの木の植え付け時期は?
ブラシの木の植え付け時期は3月から4月です。
庭植えであれば、水はけがよく日当たりの良い場所に植えましょう。
半日陰でも育ちますが、元気よく上に伸びないしなだれた感じになりますし、花付きも悪くなります。
植え替えを非常に嫌いますので、一度植えたら動かさなくて良い場所を選定しましょう。
1月から2月に寒肥として堆肥と鶏ふん、追肥として油かすと骨粉を与えます。
また、寒さには弱いので温暖な地域出ない場合は鉢植え一択になります。
植栽後は株元をバーク堆肥などで覆ってあげると良いでしょう。
ブラシの木を挿し木で増やす
挿し木は、7月中にその年に伸びた枝で行いますが、あまり根付きはよくないのでたくさんためしてみましょう。
枝の先端から10cmほどを取って、切り口を1時間ほど水に浸します。
後は、水切れに注意して挿し木用の土に植え日陰で発根を待ちましょう。
ブラシの木の病気
ブラシの木は病気や害虫に強いので、まず心配はありません。
どちらかと言えば、乾燥に強いので水をやりすぎると根が弱ってしまいますね。