芙蓉は開7月から10月頃まで長く夏に楽しめる色とりどりの花として多くの人に親しまれています。
ただ、芙蓉を地植えすると増え過ぎたり、一般家庭では大きくなりすぎたりするので形を整える剪定や好みの大きさに揃える強剪定も必要になりますね。
ここでは芙蓉について以下のポイントをまとめています。
・芙蓉について
・芙蓉の剪定方法と時期
・芙蓉の強剪定はしても大丈夫?
・芙蓉が枯れる原因
・芙蓉の植え付け時期
・芙蓉の病気や害虫
どういったお手入れば必要か知っておけば、芙蓉のお手入れがもっと楽しくて簡単になりますね。
芙蓉(フヨウ)とは
芙蓉は7月から10月頃まで花を咲かせる落葉樹で、一般家庭であれば樹高が1.5m~3mほどの落葉中木になります。
芙蓉を地植えした場合は想像以上に生育が旺盛なので、放任でも綺麗な花をたくさん咲かせる初心者向けの樹木と言えるでしょう。
ただし、耐寒性は低いですので地植えの場合はあくまで冬に霜が降りないような温暖な地域以外の寒い地域では冬に防寒対策をしても枯れてしまう可能性が高いです。
種類 | 落葉低木 |
最大樹高 | 1.5m~3m |
成長速度 | 早い |
植栽場所 | 日当りが良い場所 |
お手入れの難易度 | 簡単 |
水やり | 植えて2年~3年ほどした木は雨だけで十分 |
花の色 | 白、ピンク、紫、赤、黄など |
芙蓉(フヨウ)を剪定する方法や時期
芙蓉の剪定時期は12月から3月頃です。
芙蓉にとって一番良い時期は花後の2月~3月頃で、5月~6月には花芽を付けるので基本的な剪定は3月までに行います。
当年の春頃に伸びた新梢の先に花を咲かせるので、3月までであれば好きな場所で剪定しても花は咲きます。
剪定する際は新芽が外側に向いている部分のすぐ上で切るようにしましょう。
芙蓉(フヨウ)の強剪定をして大丈夫な時期
増え過ぎてしまった芙蓉や大きくなり過ぎた芙蓉を減らしたい場合の強剪定は花後の12月頃に行ないます。
芙蓉は花後から年内であれば強剪定をしても翌年の花を咲かせてくれる可能性が高いです。
込みすぎている枝もしっかりと間引くようにするのがおすすめです。
温暖とは言えない地域の場合は、冬に地表に出ている部分が枯れたり弱ったりすることがあるので、毎年かなり短く強剪定をして落ち葉やマルチングなどで防寒すると良いでしょう。
芙蓉(フヨウ)の花が咲かない原因
芙蓉の花が咲かない原因には以下のようなことが考えられます。
・花芽が付いてから強く剪定した
・日当りが悪すぎる
・西日が強すぎる
・肥料が切れている
芙蓉の花が咲かない原因の多くは剪定時期と剪定方法の失敗です。
芙蓉の剪定は基本として落葉期で5月から6月頃に花芽を出しますが、間違って春以降に剪定をしてしまって花が咲かない場合があります。
また、芙蓉は地植えであれば半日陰でも育ちますが、日当りが悪いと花付きが悪くなってしまいます。
芙蓉(フヨウ)の植え付け時期は?
芙蓉の植え付け時期は4月から5月頃です。
庭植えであれば、完熟堆肥や腐葉土を混ぜて日当たりの良い場所に植えましょう。
1月から2月に寒肥とし有機質肥料や堆肥を株元に施し、花が咲く時期の7月から8月頃に緩効性化成肥料を少量与えると花付きが良くなります。
芙蓉(フヨウ)を挿し木で増やす
芙蓉の挿し木は、3月から10月頃であれば7月から8月の暑い時期を除いていつでもできますが、一番よい時期は4月頃になります。
4月であれば前年に伸びた枝の先端から15cmほどを取って、切り口を1時間ほど水に浸します。
9月以降であれば、その年に伸びて強くなっている枝を利用しましょう。
後は、水切れに注意して挿し木用の土に植え日陰で1か月から2か月ほど発根を待ちましょう。
芙蓉(フヨウ)の病気
芙蓉は病気に掛かる心配はほとんどありませんが、幹を食べるカミキリムシや葉を食べてしまうハマキムシには注意しましょう。
虫が発生する春から秋にかけては定期的にチェックしておきましょう。
害虫の多くは、風通しを良くしておけば大丈夫なので、定期的に間引いて株元にしっかりと風が通るようにしておきましょう。