キョウチクトウはとても強い木なので、道路際の街路樹などにもよく利用されます。
ただ、キョウチクトウは一般家庭では大きくなりすぎたりするので形を整える剪定や好みの大きさに揃える強剪定も必要になりますね。
ここではキョウチクトウについて以下のポイントをまとめています。
・キョウチクトウについて
・キョウチクトウの剪定方法と時期
・キョウチクトウの強剪定はしても大丈夫?
・キョウチクトウが枯れる原因
・キョウチクトウの植え付け時期
・キョウチクトウの病気や害虫
どういったお手入れば必要か知っておけば、キョウチクトウのお手入れがもっと楽しくて簡単になりますね。
キョウチクトウ(夾竹桃)とは
キョウチクトウは5月から11月の長期間で花を咲かせる常緑樹で、一般家庭でも3m~5mほどの大きさになる常緑中高木になります。
キョウチクトウは街路樹や公園などにも植えられていますが、葉や枝を切った際にでる白い樹液には毒が含まれていますので注意が必要ですね。
種類 | 常緑中高木 |
最大樹高 | 3m~5m |
成長速度 | 早い |
植栽場所 | 日当りの良い場所 |
お手入れの難易度 | 簡単でも要注意 |
水やり | 植えて2年~3年ほどした木は雨だけで十分 |
花の色 | 白、ピンク、黄、赤など |
キョウチクトウ(夾竹桃)を剪定する方法や時期
キョウチクトウを剪定する場合は、まず注意することがあります。
長袖、長ズボンで全身を覆う服
帽子
厚手のビニール手袋
マスク
ゴーグル
植木屋さんは慣れているので、そこまで対処していませんが、素人がキョウチクトウを切る場合は、間違って目や口に樹液が入ったり、素肌に樹液がつかないように準備しましょう。
キョウチクトウの剪定時期は花が咲く前の3月から4月頃、花後の10月頃が適時です。
キョウチクトウは四季咲きの花なので、花芽は年中付いているためにいつ剪定しても花は咲きますが、少しでも多く花が見たいのであれば剪定は花後の10月頃に行います。
11月から3月に行う剪定は樹形から飛び出た枝を切ったり、花芽を確認しながら枯れた枝や込み合った部分を除く程度にしておきます。
キョウチクトウは樹形全体を見て、扇状になるように形を決めてから剪定を始めましょう。
切った部分から枝分かれして増えて樹形を乱すので、中途半端な場所で剪定するよりも付け根や根元から剪定するのがおすすめです。
キョウチクトウの強剪定をして大丈夫な時期
増え過ぎてしまったキョウチクトウや大きくなり過ぎ場合の強剪定は花後すぐです。
キョウチクトウは強剪定をしてかなり小さくしてもしっかりと葉は茂ります。
ただ、強剪定で花が咲かなくなることはありませんが、やはり1年~2年は花が減ります。
刈り込みに強いので、小さくする場合も刈り込みで一気に切ってしまうことが多いですが、自然樹形を楽しみたいのであれば1本づつ間引いて剪定する方が良いですね。
キョウチクトウ(夾竹桃)は毒で事故が起こる
キョウチクトウの樹液は素肌に触れるだけでも炎症を起こします。
また、剪定した後の枝を燃やしても有毒な煙を出すのでお手入れには細心の注意をしなければいけません。
樹液や燃やした煙で、腹痛、めまい、吐き気などが出ることがあるので、怪しいと思った場合は病院で診察を受けましょう。
キョウチクトウ(夾竹桃)が枯れる原因
キョウチクトウが枯れる原因には以下のようなことが考えられます。
・寒すぎる
・日当たりが悪すぎる
中でも、キョウチクトウが急に枯れる原因として多いのは、日照不足や寒さが考えられます。
特に日当りが悪いと葉を茂らせることができず、花付きも悪くなり、葉や花芽がポロポロと落ちて枯れてしまうこともあります。
また、キョウチクトウは病害には強くても寒さには強くありませんので、寒すぎる地域では元気に育ちません。
寒すぎる地域ではビニールなどを敷いて保温するようにしてあげましょう。
キョウチクトウ(夾竹桃)の植え付け時期は?
キョウチクトウの植え付け時期は4月から10月頃の暖かい時期です。
庭植えであれば、堆肥や腐葉土を多く含んだ日当たりの良い場所に植えましょう。
大きくなると幅も2mから3mにはなりますし、キョウチクトウは他の樹木の枝と触れると枯れる習性もあるため、出来るだけ周囲にスペースが取れる場所良いですね。
1月から2月に寒肥とし緩効性の化成肥料、花後にお礼肥として化成肥料を2握りほど施しましょう。
キョウチクトウを挿し木で増やす
キョウチクトウの挿し木は、4月から10月頃の暖かい時期に行ないます。
枝の先端から15cmほどを取って、切り口を1時間ほど水に浸します。
後は、水切れに注意して挿し木用の土に植え日陰で発根を待ちましょう。
キョウチクトウ(夾竹桃)の病気
キョウチクトウ病気には強いですが、お手入れしないとどうしても込み合って樹形が乱れてしまいます。
害虫としては中が込み合ったままだと、アブラムシが出て新芽や葉っぱの栄養を吸い取ってしまいます。
どちらも、風通しを良くしておけば大丈夫なので、定期的に間引いておきましょう。