南天(ナンテン)は難を転じることに例えられて、縁起ものや厄除けとして昔からたくさんの庭に植えられていますね。
ここでは南天(ナンテン)について強剪定の時期や実がならない理由など以下のポイントをまとめています。
・南天(ナンテン)について
・南天(ナンテン)の剪定方法と時期
・南天(ナンテン)の強剪定はしても大丈夫?
・南天(ナンテン)の実がならない原因
・南天(ナンテン)の植え付け時期
どういったお手入れば必要か知っておけば、南天(ナンテン)のお手入れがもっと楽しくて簡単になりますね。
南天(ナンテン)とは
南天(ナンテン)は5月から6月に赤、黄なの小さな花が咲き、樹高は1m~3mどの常緑低木になります。
秋に付ける赤や黄色などの実は食用としてそのまま食べるのには向きませんが、乾燥させて処理してものは薬用として咳止めなどに使われていますね。
種類 | 常緑低木 |
最大樹高 | 1m~3m |
植栽場所 | 日なた、または明るい日陰 |
お手入れの難易度 | 簡単 |
水やり | 植えて2年~3年ほどした木は雨だけで十分 |
花の色 | 赤、黄色(人によっては白という) |
南天(ナンテン)を剪定する方法や時期
南天(ナンテン)の剪定時期は2月から4月に行ないます。
基本的には放任でも樹形はまとまるので、元気よく花が咲く程度に大きくなるまでは剪定しない方が良いです。
花芽は伸びた新梢の先に付くので、4月に花芽が付き始めてから剪定すると花を楽しめなくなります。
ある程度成長すれば株立になって混み合ってくるので、その段階になったら古い枝や枯れた枝を間引きつつ、高さを制限するように剪定します。
南天(ナンテン)の強剪定をする時期は?
南天の強剪定は通常の剪定と同じく2月から3月頃に行います。
南天は強剪定をすると徒長枝ばかりが伸びてしまい花や実を付けなくなってしまいますが、強剪定で強く切り戻しをすることは問題ありません。
出来れば、強剪定で小さくして剪定するよりも、太くなったモノから地際で切って除去してしまい、若く背の低いモノを残すようにして更新するのがおすすめです。
南天の実がならない原因
南天の実がならな原因には以下のようなことが考えられます。
・開花時期と梅雨が重なるため受粉できなかった
・花が咲いて実を付けるほど成長していない
南天の実がならない理由の多くは受粉できなかったことです。
南天はちょうど梅雨時期に開花するので、一番良い時期に雨ばかりで花粉が流れてしまうと実を付ける事ができません。
南天の花が咲くのに実がならないという場合は、梅雨時期に南天に傘をさしてあげたり、雨除け対策をして試してみると良いでしょう。
南天の植え付け時期は?
南天の植え付け時期は一般的には厳寒期を除く2月から3月、または10月から11月です。
庭植えであれば水はけがよく水もちが良い日なたで、腐葉土や堆肥を多めにして植えましょう。
1日の半分くらいで日が当たるような半日陰でも育ちますが、日当りが悪いと花付きが悪くなります。
また、中が込みやすくなりますので、風通しが悪い場所だと害虫が付きやすいので注意しましょう。
2月頃に寒肥として緩効性の化成肥料や有機肥料を混ぜたものを施し、様子を見ながら9月初旬頃にもリン酸やカリを多めに含む肥料をすと良いですね。
生育状況によっては追肥は必要ありません。
南天の挿し木
南天の挿し木は3下旬から4月上旬頃に行ないます。
挿し木は難しくないので、枝を15cmほど取って、1時間ほど水に付けてから、挿し穂用の土に挿して水切れしないようにすれば発根します。
南天の病気
南天は風通しを良くしておけば病気の心配はありません。
風通しが悪いとカイガラムシが発生することはあるので、4月から6月、10月から11月頃の発生時期には注意して観察しておきましょう。
基本的には不要な枝を間引いて中の風通しを良くしておけば大丈夫です。