植木屋をしている時も大きなピラカンサが庭にあるのを見ると「あー今日は痛い日か・・・」と思っていた位に剪定したくない木の一つでしたね。
ここでは、ピラカンサを剪定する方法や強剪定する時期、花が咲かない理由などについてチェックしてみましょう。
ピラカンサとは
一般的なピラカンサは赤い実が付く「トキワサンザシ(和名)」が多いですが、他にもオレンジ色の実が付く「タチバナモドキ(ホロバトキワサンザシ)(和名)」もありますね。
秋から冬にかけて真っ赤な実をすずなりに付けるので、寒い時期の庭を彩ってくれる庭木として利用されます。
それではピラカンサについてチェックしてみましょう。
種類 | 常緑中高木 |
最大樹高 | 2m~5m |
成長速度 | 成長は非常に早い |
植栽場所 | 日当たりが良い場所 |
お手入れの難易度 | 簡単だけど痛い |
水やり | 植えて2年~3年ほどした木は雨だけで十分 |
花の色 | 白色 |
ピラカンサを剪定する時期
ピラカンサの剪定時期は、6月頃~9月頃です。
ピラカンサは間引いて透かすような剪定をするとトゲが痛いからか、刈り込みで樹形を整えられている事が一般的です。
樹形を整える刈り込みを行う場合は基本的に花後の6月頃のタイミングがベストです。
ピラカンサはどのような形で刈り込みをしても、どこからでも芽が出るので簡単ですね。
また、樹形を整えた後に伸びる徒長枝には花芽も付かないですので、飛び出た徒長枝はいつでも好きな時に剪定して構いません。
ピラカンサの強剪定をして大丈夫な時期
ピラカンサを強剪定する場合は、剪定時期と同じで花後の6月から9月ですが、ベストな時期は6月です。
剪定するとトゲが刺さって痛いからといつも刈り込みばかりしていると、中が混み合ってしまって病気や害虫が発生する可能性が高まりますので、定期的に強剪定することも大事ですね。
強剪定というよりも、根本から枝を取って風通しを良くしてあげると良いでしょう。
実を楽しむよりも、樹形を保ちたいのであれば2月頃に刈り込んでも構いません。
ピラカンサとピラカンサスの違い
ピラカンサはピラカンサスと呼ばれる場合もあります。
WEBサイトなどを見ていても、ピラカンサスと記載されていることが多いので、どちらが正しい名前なのか分からないですよね。
しかし、ピラカンサ(Pyracantha)は英語名なので、ピラカンサス(Pyracanthas)は最後に英語の複数形であるSがついてピラカンサスとなっているだけで同じです。
どちらかと言えば正解は1本の木を指すのでピラカンサで大丈夫ですね。
目の前にピラカンサの木がたくさんあるのであればピラカンサスとも言えますが、日本語として呼ぶのであればピラカンサか和名のトキワサンザシ良いでしょう。
ピラカンサを育てる
ピラカンサは育ちやすい木なので、日当たりがよく水はけが良い場所であれば土壌はそれほど気にする必要はありません。
植え付けは3月中旬から4月中旬、9月から11月初旬くらいです。
良く植え付ける際には肥料をたくさん入れがちですが、ピラカンサの場合は肥料が多すぎると枝はばかりが育って花付きや実付きが悪くなってしまうので注意しましょう。
ピラカンサの病気
ピラカンサは日当たりと内部への風通しさえ良くしていれば病気や害虫に掛かる心配はありません。
どんな木でも同じですが、風通しが悪いと病気や害虫が発生しやすいので注意しましょう。