サルスベリは放置すれば10m近くにもなりますが、花が咲く期間が長いために剪定するタイミングを逃してふさふさになっていることも良くありますね。
ここでは、サルスベリを剪定する方法や強剪定する時期、花が咲かない理由などについてチェックしてみましょう。
サルスベリとは?
サルスベリは、成長すれば10m近くになりますが、高木にならない一才サルスベリや一才フジという矮性種(わいせいしゅ)もあります。
サルスベリは樹皮がないツルンとした幹なので、素人が見てもすぐにサルスベリと分かりますね。
それではサルスベリについてチェックしてみましょう。
種類 | 落葉高木 |
最大樹高 | 2m~10m |
成長速度 | 成長は非常に早い |
植栽場所 | 日当たりが良い場所、半日陰 |
お手入れの難易度 | 簡単 |
水やり | 植えて2年~3年ほどした木は雨だけで十分 |
花の色 | 赤色、ピンク色、白色、紫色 |
サルスベリを剪定する時期
サルスベリの剪定時期は、12月頃~3月頃です。
12月から3月までに剪定した後に伸びる、新しい枝の先に花が咲きます。
上の画像を見ても枝先に花がらがたくさん付いているのが分かりますね。
基本的には、難しいことを考えずに枝の太い部分(1cm~2cmほどの太さ)で剪定しておけば、中途半端に枝を残すよりも花付きもよく綺麗に咲きます。
一番良いのは前年枝の根本付近で剪定するのが一番おすすめです。
刈り込みにも強いですが、刈り込みする植木屋はほぼ見たことがありませんね。
サルスベリの強剪定をして大丈夫な時期
サルスベリを強剪定する場合も12月から3月に行います。
ただ、サルスベリの場合は基本として丸坊主にするような強剪定もオススメですので、あまり気にする必要はありません。
ただ、枝の付け根付近を切れば、その後に伸びた新梢に綺麗な花が咲きますが、4cm~5cm程度の枝を切った場合は、新しい枝が出てもそれほど花は期待できません。
サルスベリの花が咲かない理由
サルスベリの花が咲かないのは下記のような理由があります。
・日当たりが悪い
・黄化していれば水切れを起こしている
・アブラムシなどに枝先がやられている
・うどんこ病に掛かっている
・適度な剪定をしていない
・剪定する時期が悪い
中でも、サルスベリの花が咲かない理由として一番多いのは剪定が関係していることが多いですね。
例えば、大きくなって茂っているサルスベリが気になって4月以降にバツバツと切ってしまえば花芽をすべて取ってしまいますので花は咲きません。
また、強剪定をして丸坊主にするのは良いですが、枝の根元を残さずに幹のギリギリから切った場合もそこから伸びる枝にその年の花は期待できません。
大きく成長したサルスベリを剪定せずにずっと放置していても小さな枝ばかりになってしまって花が咲かないことがあります。
サルスベリを育てる
サルスベリの植え付けは2月下旬から4月初旬までで、生育が早いので簡単に育てることができます。
堆肥を十分に混ぜた土で、日当たりが良く水はけが良い場所が原則ですね。
挿し木で増やす場合は、根本から生えているヒコバエを3月から4月に利用しましょう。
サルスベリの病気
サルスベリの病気で一番注意するのは「うどんこ病」です。
うどんこ病は葉などの表面に白っぽいカビが付いたような感じになりますので、見た目で分かりやすいです。
トップジンMやベンレートで駆除すると良いですが、病気になった年は丸坊主の強剪定をする人の方が多いですね。
花芽が付く頃に薬剤散布して予防してあげるのが効果的です。