シャリンバイはとても強い樹木なので、生け垣や道路沿いの空気環境が悪い場所でも成長する使い勝手良い木と言えますね。
生育も旺盛なので、気づいたら大きくなって強剪定をしなくてはいけない状態になっている家庭もあります。
ここではシャリンバイについて強剪定をする時期や剪定の方法など以下のポイントをまとめています。
・シャリンバイについて
・シャリンバイの剪定方法と時期
・シャリンバイの強剪定はしても大丈夫?
・シャリンバイの花が咲かない原因
・シャリンバイの植え付け時期
どういったお手入れば必要か知っておけば、シャリンバイのお手入れがもっと楽しくて簡単になりますね。
シャリンバイとは
シャリンバイは5月から6月頃に白、赤、ピンクなどの小さな花が咲き、秋には黒紫の果実を付ける樹高が1m~5mほどの常緑中木になります。
シャリンバイには主に2種類あり、3m~5m程ほどに大きくなるタチシャリンバイと生け垣に利用され、2mほどになるマルバシャリンバイがあります。
立ち木のように大きくなるのがタチシャリンバイ、生け垣のように横に広がるのがマルバシャリンバイですね。
種類 | 常緑中木 |
最大樹高 | 1m~5m(品種による) |
成長速度 | 生育力は強いが成長は遅め |
植栽場所 | 日当りが良く水はけが良い場所 |
お手入れの難易度 | 簡単 |
水やり | 植えて2年~3年ほどした木は雨だけで十分 |
花の色 | 白、赤、ピンク |
シャリンバイを剪定する方法や時期
シャリンバイの剪定時期は、6月頃の花後すぐで、遅くとも梅雨前までに終わらせましょう。
シャリンバイは刈り込みに強いので、花後に形を整える刈り込みでも大丈夫です。
ただし、花後以外に刈り込み剪定をすると確実に1年から2年は花が減りますので、花後以外は込み合った部分を間引くような剪定がおすすめです。
7月下旬頃から秋に掛けて翌年の花芽を付けるので確実に花を楽しみたい場合は、花後以外の時期にバツバツと切るような剪定は避けましょう。
シャリンバイの強剪定をする時期は?
シャリンバイの強剪定は花後に行います。
ただ、成長は遅い木なので強剪定をしたいとなると相当長い間放置していたのではないでしょうか?
シャリンバイは、花後でも強剪定をすると確実に1年から2年は花が極端に減ったり、咲かなくなることもあります。
また、育成は強いですが、萌芽力はそれほど強くないので、切りすぎると枝が出てこなくなって寂しい状態になってしまうので注意しましょう。
シャリンバイの花が咲かない原因
シャリンバイの花が咲かない原因には以下のようなことが考えられます。
・花芽が付いてから強く刈り込みをした
・日当りが悪すぎる
シャリンバイの花が咲かない原因の多くは剪定時期の失敗です。
シャリンバイは刈り込みに強いのでバツバツと刈り込まれることが多いですが、花芽が付いてから刈り込まれると花は咲きません。
シャリンバイの植え付け時期は?
シャリンバイの植え付け時期は一般的には3月から4月、または10月から11月です。
庭植えであれば水はけが良い日なたであれば、それほど土質は気にしなくて大丈夫です。
植え付けには赤玉土(中粒)と腐葉土を混ぜておけば良いですね。
半日陰でもなんとか育ちますが日当りが悪いと花付きが悪くなります。
風通しが悪い場所だと害虫が付きやすいので注意しましょう。
1月から2月に寒肥として有機質肥料を施し、追肥は特に必要ありません。
シャリンバイの挿し木
シャリンバイの挿し木は花後の6月頃が良い時期です。
若い枝から元気な枝を選んで、10cm程切った後に1時間ほど水に付けておきます。
その後、植木鉢などに移して半日陰で水切れに注意すれば1ヶ月ほどで発芽するでしょう。
シャリンバイの病気
シャリンバイは病気に強いですがすす病になることがあります。
すす病はカイガラムシなどの排せつ物から起こる病気なので、風通しをよくしてアブラムシやカイガラムシの発生を防ぎましょう。
4月から6月、10月から11月ころは発生時期なので注意して観察しておきましょう。
基本的には花後に刈り込むだけでなく不要な枝を間引いて中の風通しを良くしておけば大丈夫です。