植木屋として10年働いていますが、植木屋として独立開業した方が良いかどうかで迷っています。
これから植木屋は独立開業してやって行くには何が必要だと思いますか?
植木屋として5年から10年も働けば誰もが考えるのでのが独立して開業ですね。
私の会社は、サービス業としての植木屋だったので、サラリーマン植木屋が多かったですが、何人かはフランチャイズや委託業者という形で独立開業していました。
ここでは、植木屋として独立開業するために悩んでいる人に向けて、独立には何が必要かなどをチェックしてみましょう。
植木屋として独立開業しようか悩んでいる
最初に結論をお伝えすると、植木屋として独立開業するのに必要なことは「技術」「知識」「人柄」などを持ち出す人が多いですがどれも違います。
なぜなら・・・
どれも共通することは、依頼してみないと分からないということです。
「技術」「知識」「人柄」を知って貰う前に、まず見積りやお手入れを依頼してもらわないと何の意味もありません。
植木屋として独立開業する際に一番大事なことは、植木屋としてやっていける「集客」について目処が立っているかどうかということですね。
植木屋としてどうやって集客するつもりなのか?
当たり前ですが、自分が働いていた植木屋のお客さんを取ることは出来ません。
これまでの付き合いもあるし、独立しても助けてくれるだろうし、仕事も振ってもらえるだろう・・・
なんて考えも止めた方が良いでしょう。
独立するのであれば「お客さんは完全な0」として考えておかないと悲惨な目にあうのは間違いありません。
そうなると、チラシ、ホームページ、ブログ、SNS、タウンページ、飛び込み営業などありとあらゆる手段で集客を考えないといけません。
まず、一番大事な集客が考えられていなければ「技術」「知識」「人柄」は全て無用の長物になってしまいます。
独立してすぐに同業者に「繁忙期だけでもバイトさせてもらえませんか?」となるのは目に見えているでしょう。
閑散期に植木屋としての幅があるかないか
なんとか植木屋として仕事を受けられうようになったとしても、庭木の手入れを中心とする植木屋には必ず1月~4月頃まで閑散期があります。
一般的には繁忙期に休みなしで働くだけ働いて、閑散期の売上減少を相殺するパターンが多いですね。
この閑散期にエクステリアや造園の仕事を受けられるかどうかなどでも収入が大きく違います。
エクステリアや外構の仕事であれば季節は関係なく仕事を受けることができますし、単価も大きくなるので利益を大きくすることが可能です。
また、ユンボで整地ができるなどの経験があれば、自分で仕事が取れなくても冬期でも忙しい造園業者のヘルプに入れて貰って仕事を繋ぐことができます。
植木屋だからと言って、庭仕事だけにこだわる必要はないので、こういった閑散期対策を考えておくことも独立開業の重要なポイントです。
閑散期は仕事がないからと、チラシを作って割引券を付けたポスティングなんてしても1000枚配布して1件あれば大成功なレベルです。
その程度しか考えられないのであれば独立はしない方が良いですね。
植木屋としての営業力があればすぐに独立すべき
毎日100軒の飛び込み営業を苦にしない人は今すぐに独立すべきでしょう。
むしろ、今の会社で飛び込み営業をしているのであれば、その労力を自分の事業のために使った方が何倍も稼げます。
私も閑散期に1日で100軒の飛び込み営業チャレンジ(相手の顔が見れて1軒)をしたことがあります。
その結果、1週間で最安で3,000円、最高で70,000円など合計11軒で32万円ほどの仕事を取ることができました。
会社として1人が一日動く経費を20,000円とすれば赤字は十分に回避できる利益になりましたね。
植木屋の飛び込み営業は、庭を見て必要かどうかすぐに分かりますし、営業するハードルはかなり低いです。
門前払いをされても折れない心さえあればどうにかなります。
私の場合は、会社からの指示で仕方なくやっていただけですし、心が折れまくりながらやっていたので個人的にはもうやりたく有りません。
こういった飛び込み営業が当たり前にできる人は、どのような業種でも成功する可能性が高いので独立してチャレンジすると良いでしょう。
まとめ
話をまとめると植木屋として独立開業するには「集客力」と「営業力」を両方備えている。
またはどちらか片方でもあるかということが重要なポイントになります。
ただ、集客力という点において植木屋はかなり有利です。
なぜかと言えば、ネットで協力業者を募集しているような業者に登録していれば、仕事の評価が高ければ高いほど仕事は受けられなくて困るほど回してくれるからです。
・技術力があっても人柄や態度が悪い
・知識をひけらかしてお客さんの要望を聞かない
このようなことが無い限りは、繁忙期は下請け業者として仕事をしいているだけで、生活に困らない収入を得ることができる可能性は高いです。
植木屋は開業するのに必要な初期投資も格安です。
どれだけ西洋風のお庭が増えても庭木はありますし、植木屋の仕事がなくなることは数十年の内は考えにくいでしょう。
植木屋だけではなく、徐々に勉強して将来的には自分が造園業者に仕事を融通する側になるのも良いですね。
あらゆる手段を使って自分で取る仕事+下請け仕事を上手に組み合わせれば、植木屋として独立開業することは比較的ハードルが低い業種であることは間違い無いありません。
ただし、もちろんそれなりのルールに縛られることになるので、完全な独立とは言い難いですけどね。