ウメモドキは春の終わりから小さな可愛い花をたくさんさかせて、秋には赤い実が楽しめる落葉樹です。
ウメモドキは本州から九州まで普通に野山に自生していて、耐寒性も耐暑性も強いので育てやすい樹木と言えるでしょう。
ここではウメモドキについて強剪定の時期や剪定方法など以下のポイントをまとめています。
・ウメモドキについて
・ウメモドキの剪定方法と時期
・ウメモドキの強剪定はしても大丈夫?
・ウメモドキの実がならない原因
・ウメモドキの植え付け時期
どういったお手入れば必要か知っておけば、ウメモドキのお手入れがもっと楽しくて簡単になりますね。
ウメモドキとは
ウメモドキは5月から6月に白、赤、黄どの小さな花が咲き、樹高は2m~3mほどの落葉中木になります。
秋には赤や黄色など、食べられそうな実を付けられますが、毒性は無いにしても食用には向きませんので、鳥が食べるのを見て楽しみましょう。
種類 | 落葉中木 |
最大樹高 | 2m~3m |
植栽場所 | 日なた、または明るい日陰 |
お手入れの難易度 | 簡単 |
水やり | 植えて2年~3年ほどした木は雨だけで十分 |
花の色 | 白、赤、黄色 |
ウメモドキを剪定する方法や時期
ウメモドキの剪定時期は12月から3月の落葉期に行ないます。
基本的には放任でも樹形はまとまるので、元気よく花が咲く程度に大きくなるまでは剪定しない方が良いです。
花芽はその年に伸びた新梢の先に付くので、4月に花芽が付き始めてから剪定すると花を楽しめなくなります。
ある程度成長すれば、落葉期に樹形を整えつつ伸びすぎている枝を枝の分かれ目から切って大きさを制限しましょう。
また、花芽は短枝に付くので、剪定の際は軽く切ってそこから新しい枝がたくさん出るようにします。
ウメモドキの強剪定をする時期は?
ウメモドキの強剪定は通常の剪定と同じく12月から3月の落葉期に行います。
ウメモドキは強剪定をすると徒長枝ばかりが伸びてしまい花や実を付けなくなってしまいますが、強剪定で強く切り戻しをすることは問題ありません。
出来れば、強剪定で一気に小さくするよりも大きさを制限したい枝を中心に間引くように強剪定をして、若い枝は残しつつ小さくしていきたいですね。
ウメモドキの実がならない原因
ウメモドキの実がならな原因には以下のようなことが考えられます。
・雄株だった
ウメモドキの実がならない理由の多くは雄株だったことです。
ウメモドキは雌雄揃っても、雌株だけでも実を結実させますが雄株は実を付けません。
ウメモドキの植え付け時期は?
ウメモドキの植え付け時期は一般的には厳寒期を除く2月から3月、または10月から11月です。
庭植えであれば水はけがよく水もちが良い日なたで、腐葉土や堆肥を多めにして植えましょう。
育った株で植えるのであれば、植え付け後は剪定して枝を少なくしておくと良いですね。
半日陰でも育ちますが日当りが悪いと花付きが悪くなります。
また、中が込みやすくなりますので、風通しが悪い場所だと害虫が付きやすいので注意しましょう。
2月頃に寒肥として緩効性化成肥料や固形油かすを施し、様子を見ながら9月頃にも追肥として同じ肥料を施すと良いですね。
生育状況によっては肥は必要ありません。
ウメモドキの挿し木
ウメモドキの挿し木は6月頃に行ないます。
挿し木は難しくないので、枝を15cmほど取って、1時間ほど水に付けてから、挿し穂用の土に挿して水切れしないようにすれば発根します。
秋に鉢上げして、地植えするのであれば2月から3月に植えると良いですね。
ウメモドキの病気
ウメモドキは風通しを良くしておけば病気の心配はありません。
カイガラムシやテッポウムシが発生することはあるので、4月から6月、10月から11月頃の発生時期には注意して観察しておきましょう。
基本的には不要な枝を間引いて中の風通しを良くしたり、冬の剪定で軽く樹形を整えておけば大丈夫です。