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植木屋で独立開業するメリットとデメリット

植木屋で独立開業するメリットとデメリット
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独立開業するのに植木屋が良いかと思って調べていますが、メリットとデメリットはどんなことが考えられますか?

植木屋は、仕事がたくさんあるのに後継者や成り手が少ないので、独立開業するのに選ばれやすい仕事と言えるでしょう。

しかし、当たり前ですが独立開業しても仕事が取れずに失敗する人もいます。

どちらかといえば「独立なんて止めたほうが良い」という植木屋業界の先輩方の方が多いですよね。

ここでは植木屋として店舗運営をしていた私の経験から、植木屋で独立開業するメリットとデメリットについてチェックしてみましょう。

 

植木屋で独立開業するメリットとデメリット

植木屋で独立開業するのにはもちろんメリットとデメリットがあります。

無条件で美味しい仕事なんてある訳が無いですし、あれば植木屋の数も減少しませんよね。

植木屋が減っているのには植木屋の高齢化で後継者不足だけでなく、基本的に若い人から嫌がられる「きつい」「汚い」「危険」の3K仕事だからです。

最近では「給料が安い」「帰れない」「厳しい」「過酷」などいろんなバリエーションがありますね。

しかし、だからこそ年齢に関わらず転職しやすく、独立開業のハードルが低い職種でもあるといえるでしょう。

 

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植木屋で独立開業するデメリット

植木屋で独立開業するデメリットは以下のようなことが考えられます。

・植木屋は仕事が天候に左右される

・1人親方になると現場仕事以外に時間を取られて思うように動けない

・身体が資本なのに危険作業で怪我をする恐れがある

では、それぞれチェックしてみましょう。

 

植木屋は仕事が天候に左右される

 

基本的に、多少の雨であればそれほど問題ありませんが、強い雨などが降る場合は仕事ができなくなってしまいます。

特に雪の多い地域などは、雪が積もると仕事になりません。

天候が悪くてもなんとか作業を終わらせたいと考えても、お客さんに嫌がられる場合もありますね。

梅雨などで雨が続いたりしてしまうと、それだけで組んでいたスケジュールが大幅に狂ってしまいますので、その分の売上が確保できなくなってしまいます。

 

一人で開業すると慣れるまで思ったよりも作業をこなせない

 

植木屋として一人で開業すると、作業だけではなく見積りも全て一人でこなさないといけません。

最近は植木屋の見積りが無料、出張費用無料なんてことは当たり前になっていますので、見積り有料、出張作業費用必要となると仕事が取れなくなります。

そうすると、無料の見積りに時間が取られることになり、肝心のお手入れ件数を稼ぐことができなくなってしまい収入が減ってしまうという悪循環になります。

もちろん、最初から2名や3名で開業するのであれば見積り+作業をする人と作業専用の人を分けて仕事をすることができます。

しかし、最初は一人で開業する人が多いですので、業務委託などで仕事があるのにこなすことができないという状態になりやすいでしょう。

 

事務作業に時間が取られて仕事が終わらない

 

独立開業すると現場仕事が終わった後に自分で事務作業をしなければいけません。

一人で出来る仕事の件数は限られているのでそれほど難しい仕事ではありませんが、現場から帰ってきて事務作業はかなり疲れます。

一人作業に慣れない内に見積りを数件抱えていたりすると、作業工程、ゴミの量、見積り料金の内訳など考えているうちにあっという間に夜の10時、11時になってしまいますね。

特に下請け仕事をしている場合は、親会社に作業報告書などを書かないといけませんので、かなり時間を取られてしまいます。

植木屋は太陽が出て夕方には仕事が終わると考えている人が多いですが、終わってからも仕事はたくさんありますね。

実際に24時間仕事になるかといえばそういうことではありませんが、独立開業するということは24時間365日仕事が頭から離れなくなります。

これは植木屋だけに限ったことでは無いですが、開業するということはそういうことです。

例えば、作業が入っているのに見積り依頼が入ってしまいます。

昼間は作業があるので無理だから夜に見積りに伺って家に戻るとすでに夜。

さらに、そこから事務作業をして家に帰って寝るのは深夜。

それでも植木屋は早起きして現場に向かわないといけなという流れですね。

休日を作って休みを取っていても、独立すると頭の中から仕事が離れることはありませんん。

ハッキリ言って、独立開業すると気が休まることはなくなると言っても良いでしょう。

 

当たり前のように危険作業がある

 

植木屋は脚立に登ってゆっくりとパチパチ木を切っているというイメージに見られがちですが、当たり前に危険作業です。

低い脚立から落ちたりするだけでも骨折する可能性もありますし、木に登っていて落ちる可能性もあります。

10mや15mなどの高木を手入れしたり、高木なのに場所的に高所作業車が使えず登って作業するしかない場合もありますね。

ミニチェンソーを持って不安定な木の上で作業をしていて、自分の体をチェンソーで削ってしまうという事故も少なくありません。

さらに、庭木の手入れをしていて蜂の巣があることに気づかず刺されてしまったり、ウルシ科の木で顔や腕などを腫らしてしまうようなことも慣れない内は頻繁に起こりますね。

しかし、独立開業して営業している以上は、怪我をして仕事を休めば収入がありません。

 

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植木屋として独立開業するメリット

デメリットを読んで嫌になってしまう人も居るかも知れませんが、植木屋にはそれを補って独立したくなるメリットもあります。

・植木屋はうまく仕事をこなせ収入倍増も夢ではない。

・植木屋には定年が無い。

・独立すれば低ストレスで仕事ができる

・植木屋は仕事が無くならない

では、これらのメリットがどういうことか見てみましょう。

 

植木屋は独立して上手く仕事をこなせば収入倍増も夢ではない

 

植木屋の仕事は給料が低いという人が多いです。

しかし、独立開業してしまえばそうではありません。

もちろん、仕事を取れる営業力やマーケティング力があることが前提となりますが、一人で1日仕事をこなせば内容によって1日3万~4万の収入になることもあります。

作業効率の良い伐採作業などであれば、1日5万円ほどの利益を得られることも少なくありませんね。

また、独立開業したからと言って、全て自分でする必要はありません。

誰でも出来る除草作業などは、アルバイトでも雇ってこなしていけば給料を払ってもしっかりと儲けがでます。

私がサラリーマン植木屋をしていた時に一緒に働いていた協力業者の人は良くこんな話をしていました。

「営業できるんだし、外構も受注できれば年収は600万くらいになるから独立すれば?植木屋の会社員なんて300万くらいでしょ?」

実際に、3人体制で運営していた私の店舗は年間の売り上げが平均して2500万ほど。

従業員1名の給料が300万ほどしたので、広告費などを払ってもそれなりに運営すればしっかりと利益の出る仕事になりますね。

こういう話をすると自称植木屋さんが「そんなに甘い話はない」と言い出します。

しかし、協力業者で下請け専門でやっている人でも繁忙期は月間売上120万~150万という人は普通にいますよ。

そこから、手数料を2割引かれたとしても十分な収入です。

マキ
マキ
委託だけでなく自分で仕事が取れるようになって、慣れていけば上手に従業員や協力業者をつかうことで、さらに収入をあげられるようになりますね。

 

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植木屋には定年がない

 

植木屋仕事は体が元気である限り定年がありません。

70代の植木屋さんなんてゴロゴロいます。

通常の仕事では年齢が行くと心配されることが、植木屋の場合は年齢が行けばいくほど熟練していると見てもらえるので仕事がやりやすくなりますね。

反対に20代などの若い人がお手入れに入ると「若いのに大丈夫?」と言われてしまう訳の分からない現象が起きます。

まったくの異業種から中高年が独立開業しても、植木屋であれば新人ではなく「ベテラン」だと見てもらえるので仕事がやりやすくて良いです。

 

マキ
マキ
私が働いていた植木屋ではナメられると負けだからと、わざと日焼けして仕事してます風に見せたり、ヒゲを伸ばして見た目をおじさんにしようと頑張っていた人もいましたね。

 

自然と触れ合いながら低ストレスで仕事ができる

 

高収入で稼ぎたいと思うとがむしゃらに働かなければいけませんので無理ですが、適度な収入でのんびりやっていきたいと考えるのであれば低ストレスで仕事ができます。

月収20万から30万程度で多くを望まず、自分のペースで仕事をするのであれば下請け業者として親会社から仕事を振ってもらう分だけで生きていけますね。

お客さんの家といういわゆる「アウェイ」に入って仕事をして「ありがとう」と喜んでもらえるのは、なかなかやりがいがある仕事です。

また、嫌なお客さんに当たっても、サラリーマン植木屋なら我慢するしかありません。

しかし、独立開業した人であれば、どうしても我慢できないなら仕事を受けなければ良いだけですからね。

責任を取るのは全て自分なので、理不尽な要求を聞く必要もありませんし、嫌なことはしないでOKです。

嫌なことをグッと我慢して働くのも大人の仕事と考えるのは日本人の美学的に考えられています。

しかし、そんなことを美学にしているので社畜や過労死などが溢れかえっていますよね。

嫌なことは嫌と言っても責任は全て自分だけの話で済むのが、独立開業するメリットでもあります。

 

植木屋は仕事が無くならない

 

庭園で働く庭師というのは、少なくても1000年以上の昔から無くなることなく続いているとても古い職業です。

木は放っていても成長しますし、お手入れが必ず必要なので植木屋が不要になることはありません。

植木屋は斜陽産業だと良く言われますが、そんなことはありません。

美容院や散髪屋と同じで、木は定期的に切らなければいけないので、高齢化で引退する植木屋が増えれば増えるほど仕事が増えて安定した職種になります。

現在は、庭木の少ない洋風の家が増えていると言っても、1本~2本は植えています。

庭木一本では儲からないという人もいますが、庭木1本の仕事でも上手にスケジュールを組めばとても効率の良い仕事になります。

マキ
マキ
今後の世界でどれだけAIが発達したとしても、庭木のお手入れ仕事は自動ではできませんからね。

 

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植木屋で独立開業なら協力業者から始める

 

まったくの異業種から素人状態で植木屋として独立開業を目指すのであれば、数ヶ月から1年程度で将来的に独立開業を狙える会社に転職するのが一般的な方法です。

そこから、最初は協力業者として仕事を始めるのがてっとり早くておすすめですね。

本当に素人であれば、委託業者になることを前提として研修が受けられる業者もありますし、研修をするから素人の転職歓迎の会社もゴロゴロありますよ。

 

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