植木屋への転職を考えているのですが、どんな資格があれば有利になりますか?
植木屋に転職する前に、植木屋に関する資格を取ってからと考えるのは一般的なことです。
しかし、最初に結論から言ってしまえば植木屋に転職するのに資格なんて必要ありません。
正直に言って、植木屋に転職は比較的簡単です。
何故かと言えば、どこも若い人が入ってくれないので「未経験・中高年」でも研修を前提にして当たり前に雇用しています。
面接でも、よほど使いにくそうな人やサービス業として人柄に問題がある人でなければ、大抵どこでも雇ってもらえる可能性が高いですね。
ただ、転職に必要なくても知識として学ぶだけでも無駄にはなりませんし、転職前にあると転職してからの展開が有利になる資格をご紹介しましょう。
植木屋に必要な資格
もう一度お伝えしますが、素人が転職する前に植木屋に関する資格は不要です。
机上の空論でしかない資格なんてあっても、どの業者も使えない資格と判断するのが当たり前だからですね。
ただ、転職にそれほど有利に働かなくても、転職前に知識として知っておくと、その後の展開が有利になる資格はあります。
植木屋が未経験者向けの庭園管理士
日本園芸協会が運営している民間の資格で、シルバーさんなどが取得してシルバー人材センターなどで働く際に利用しています。
通信教育で取得できる民間資格なので、3ヶ月ほどで簡単に取得できます。
ビデオや教材で学ぶだけなので、実際に現場にでると多々違う面がありますが、まったくの未経験者で不安な人は知識として学ぶだけでもかなり心のゆとりが生まれるでしょう。
植木屋になるだけなら不要な造園技能士
造園技能士は国家資格なので、取得していれば立派な資格になります。
今後に単なる庭の手入れだけではなく、会社としてビジネスをして民間大手建設会社などや公共の仕事などもしていこうと考えているのであれば、造園技能士の資格が必要になるでしょう。
しかし、日常的なお手入れをする上で関係ない学習ばかりなので、植木屋として転職したいだけであればそれほど必要な資格でも無いです。
造園業者に転職したいのであれば多少有利になると思いますけどね。
造園技能士の資格試験を受けるには一番簡単な3級で6ヶ月以上の実務経験や職業訓練センターで6ヶ月の訓練を受けていることが必要になります。
残念ながら、お手軽な資格という訳ではありません。
ここに6ヶ月使うのであれば、独立開業する委託業者として研修ありきの業者で働いた方が、圧倒的に早く植木屋になることができますね。
他にも、造園施工管理技士もありますが、こちらも国家資格です。
実務経験がないと受験資格すらありませんので、開業段階では考える必要は無いでしょう。
植木屋はマニュアル車の運転免許は必要
植木屋になるには資格は必要ありません。
しかし、サラリーマン植木屋として会社に入るのであれば、マニュアルの軽トラしかない植木屋が多いのでAT限定ではツライです。
大手ならAT車も用意してくれますが、最初からマニュアルが運転できる免許はあった方が良いです。
特に2tダンプや高所作業車はホトンドがマニュアル車なので、AT車限定では乗れませんしね。
また、必要とは言いませんが、植木屋は高所作業車、小型クレーンも利用する機会が多いので、コマツやキャタピラーなどで取っておいても良いかも知れません。
ミニユンボなども運転できると、造園では活躍できる幅が広がりますね。
まとめ
造園施工管理技士なども転職の時点では必要ありませんし、お手入れを中心とした植木屋として働くのであれば必要になることも無いですね。
庭園管理士なら「多少知っていますよ」というアピール程度には使えますので、通信講座を受けておいても良いと思います。
しかし、今どきの植木屋は技術力よりサービス力を重視するので必要か不要かで言えばやはり不要です。
植木屋として転職したいのであれば、資格よりもサービス業に就く人として好印象になるように身だしなみを綺麗にして、ハキハキと笑顔で話して熱意で攻めましょう。