ハナズオウはお庭向けの木ですが、アメリカハナズオウは樹高が6m~8mにもなりますね。
ハナズオウは花も咲き、実もなるので放任して自然樹形が一番綺麗です。
しかし、地植えでは放置すれば5mにもなりますので、一般家庭では剪定や小さくするための強剪定が必要になります。
ちなみに、ハナズオウは漢字で「花蘇芳」、英語では「Cercis chinensis」と書きます。
ここではハナズオウについて以下のポイントをまとめています。
・ハナズオウについて
・ハナズオウの剪定方法と時期
・ハナズオウの強剪定はしても大丈夫?
・ハナズオウの実は食べられる?
・ハナズオウの植え付け時期
どういったお手入れば必要か知っておけば、ハナズオウのお手入れがもっと楽しくて簡単になりますね。
ハナズオウは北海道でも育つ
ハナズオウは4月に小さな白い花や赤紫の花がまとまって咲く落葉樹で、樹高が5mほどになるの落葉中高木になります。
赤紫色の花を咲かせるのが人気がありますが、白い花を咲かせる「シロバナハナズオウ」や樹高が高くなる「アメリカハナズオウ」もありますね。
ハナズオウは耐寒性も、耐暑性も高いので北海道でも北部を除いて全国的に栽培されています。
種類 | 落葉中高木 |
最大樹高 | 2m~5m |
成長速度 | やや早め |
植栽場所 | 水はけが良ければ土壌は選ばない |
お手入れの難易度 | 普通 |
水やり | 植えて2年~3年ほどした木は雨だけで十分 |
花の色 | 白、赤紫 |
ハナズオウを剪定する方法や時期
ハナズオウの剪定時期は、花後すぐの5月から6月、または11月から3月の落葉期です。
7月から9月に掛けて翌年の花芽を付けるので花芽を確認しながら落葉期に剪定を行います。
花芽は枝の付け根周辺にあり、枝先に葉芽が付きます。
基本的に自然樹形が一番ですが、放置し過ぎると枝が広がりすぎるので無駄に伸びている枝を付け根の位置で剪定しましょう。
また、ヒコバエもたくさん出ますので、不要なモノは地際から切り、邪魔にならないヒコバエは株立にするために残しておきます。
ハナズオウの強剪定をして大丈夫な時期
ハナズオウの強剪定は極寒期を除いて落葉して休眠している間に行います。
ただ、強剪定はせめて3mほどに成長して樹勢が強くなってからの方が安全です。
生育は早い方ですが、若木の内にバツバツと切ってしまうと弱って、立ち枯れしてしまいます。
特に株立にする場合は、大きくなってしっかりと花が付くまでは放置しておいた方が良いですね。
背が高くなっている部分を切って下げる際も、枝の途中では切らずに枝分かれしている付け根で切るように注意して下さい。
樹形としては、扇状にするのが一番綺麗になりますね。
ハナズオウの実は食べられる?
ハナズオウはえんどう豆が枯れた鞘のような実がなります。
たくさんなるので、食べられるのかとチャレンジする人もいるかも知れません。
しかし、ハナズオウの実は毒性があるので食べられません。
ハナズオウの植え付け時期は?
ハナズオウの植え付け時期は2月から3月、または10月から11月です。
庭植えであれば、水はけがよく一日の半分は日が当たる場所に植えましょう。
どちらかといえば少し砂質がある土壌が好まれます。
半日陰でも育ちますが、元気よく葉が付かない間延びした感じになりますし、花付きも悪くなります。
1月から2月に寒肥として有機質肥料、追肥は必要ありません。
マメ科の木は肥料を与えすぎると花付きが悪くなるので、痩せた土壌になるくらいでも大丈夫です。
ハナズオウを挿し木で増やす
ハナズオウは3月頃に挿し木もなんとかできますが、挿し木で増やすよりも実で増やすのが一番簡単です。
10月頃には鞘の中にある種を取ります。
そのまま、通気性のある袋の中に入れて保存しましょう。
そして、3月頃に軽く種の表皮に傷を付けて蒔けば良いですね。
ハナズオウの葉が枯れる原因
ハナズオウが枯れる原因に多いのは病気です。
夏頃になると葉が褐色になって枯れ落ちるという褐斑病になることがあります。
落葉樹なので早めに散った?と思ってしまう人もいますが、夏ごろに葉が落ちるのは病気ですので注意しましょう。
葉が褐色になっている場合は見つけ次第処分して下さい。
また、ハナズオウは一般的な害虫であれば何でも付きますが、中でも嫌なのはイラガですね。
イラガは年に2回ほど現れるので見つけ次第捕殺しますが、体毛に軽く触れるだけでも痛みと痒みにやられますので注意しましょう。