ヒイラギナンテンは縁起物として扱われることが多く、魔除けとしても家の北東の鬼門または南西にある裏鬼門に植えられます。
ただ、縁起物だからと放置しておくと茂り過ぎて、尖った葉が通りの邪魔になることもあるので定期的に剪定をしないといけませんね。
また、ヒイラギナンテンは本来緑色ですが、葉が赤茶色になったり黄色になったりして枯れてしまうこともあります。
ここではヒイラギナンテンについて以下のポイントをまとめています。
・ヒイラギナンテンについて
・ヒイラギナンテンの剪定方法と時期
・ヒイラギナンテンの強剪定はしても大丈夫?
・ヒイラギナンテンが枯れる原因
・ヒイラギナンテンの植え付け時期
どういったお手入れば必要か知っておけば、ヒイラギナンテンのお手入れがもっと楽しくて簡単になりますね。
ヒイラギナンテンとは
ヒイラギナンテンは、トゲが有る葉を持つヒイラギと樹形がナンテンに似ているためにヒイラギナンテンと名前が付いています。
ヒイラギナンテンは樹高が低いことが多いので低木と思われがちですが、放置しておけば2mから3mにも成長する常緑低中木になりますね。
種類 | 常緑低中木 |
最大樹高 | 1m~3m |
成長速度 | 遅め |
植栽場所 | 半日陰から日陰(花を楽しみたいなら明るい日陰) |
お手入れの難易度 | 簡単 |
水やり | 植えて2年~3年ほどした木は雨だけで十分 |
花の色 | 黄色 |
ヒイラギナンテンとヒイラギは仲間?
ヒイラギナンテンとヒイラギは同じ名前が付いているので仲間だと思われがちですが、どちらも違う分類となります。
●ヒイラギナンテンはメギ科
●ヒイラギはモクセイ科
ヒイラギナンテンは大きく分ければ「ナンテンの仲間」です。
ヒイラギナンテンを剪定する方法や時期
基本的に、相当大きくなるまではヒイラギナンテンの剪定は必要ありません。
ヒイラギナンテンは成長とともに自然に枝分かれしないため、50cm~60mほどになれば枝葉を多くする意味で、3月から4月の花後に剪定すると良いでしょう。
萌芽力は強いので、枝先から一節ほどで剪定すればそこから枝分かれして葉を増やします。
また、開花後に実を付けますが、樹勢を弱めてしまうだけなので摘んでしまった方が良いですね。
秋には翌年の花芽を付けるので確実に花を楽しみたい場合は、花後以外の時期にバツバツと切るような剪定は避けましょう。
ヒイラギナンテンの強剪定をする時期は?
ヒイラギナンテンの強剪定は花後に行います。
ヒイラギナンテンは萌芽力が強いので、だいたいどこで強剪定しても芽吹くので大丈夫です。
ただし、強剪定をすると確実に1年から2年は花が咲かなくなりますので覚悟しておきましょう。
すでに1.5m程度あるヒイラギナンテンであれば、枝葉の付き具合を見ながら1m程度まで切り戻しても大丈夫です。
ヒイラギナンテンが枯れる原因
ヒイラギナンテンが枯れる原因には以下のようなことが考えられます。
●日当りが強すぎる
●乾燥している
●冬に新しい葉の入れ替えで枯れているだけ
ヒイラギナンテンが枯れる原因の多くは日当りが強すぎることと乾燥していることです。
ヒイラギナンテンは半日陰や日陰を好むと言われていますが、本来は明るい半日陰程度を好みます。
最適な場所は「明るい半日陰」「強い西日が当たらない」です。
●日が当たらない場所=花が咲かない
●強い西日が当たる=乾燥しすぎて枯れる
ヒイラギナンテンの植え付け時期は?
ヒイラギナンテンの植え付け時期は一般的には3月から4月、または10月から11月です。
乾燥に弱いので、庭植えであれば水はけがよく水もちが良い明るい半日陰に植えましょう。
半日陰や日陰でも育ちますが日当りが悪いと花付きが悪くなります。
開花前の2月頃に緩効性化成肥料を施し、9月から10月頃にも追肥として緩効性化成肥料を施しましょう。
ヒイラギナンテンの挿し木
ヒイラギナンテンの挿し木は6月から猛暑になる前の7月中が良い時期です。
古い枝から元気な枝を選んで、10cm程切った後に1時間ほど水に付けておきます。
その後、植木鉢などに移して半日陰で水切れに注意すれば秋頃には発芽するでしょう。
ヒイラギナンテンの病気
ヒイラギナンテンは病気に強いのでまず心配は要りません。
たまに、ハムシにやられて葉がポツポツと枯れてしまうことがありますので、その場合は食害された部分は剪定して除去しましょう。
食害されてから対応策はありませんので、2月末から3月頃に根元にオルトランDXを散布しておくのが一般的な対応です。