コブシは1年のうちにたった1週間ほどしか花が咲かない木ですが、それだけに花が咲いている姿がより印象に残りますね。
お手入れはそれほど難しくありませんが、間違って剪定や強剪定をするとせっかくの花が咲かない状態になってしまします。
ここではコブシについて以下のポイントをまとめています。
・コブシについて
・コブシの剪定方法と時期
・コブシの強剪定はしても大丈夫?
・コブシの花が咲かない原因
・コブシの植え付け時期
どういったお手入れば必要か知っておけば、コブシのお手入れがもっと楽しくて簡単になりますね。
コブシは木蓮の仲間
コブシは3月から4月に7cm~8cm程度の甘い香りがする花を咲かせ、樹高は10m~15mほどの落葉高木になります。
耐寒性も耐暑性も強いので育て易いですが、非常に大きくなるので随時剪定は必要になります。
コブシは木蓮の仲間なので花が咲いていないと見分け方が難しですね。
種類 | 落葉高木 |
最大樹高 | 10m~15m |
成長速度 | 遅め |
植栽場所 | 日当りが良い場所 |
お手入れの難易度 | 簡単 |
水やり | 植えて2年~3年ほどした木は雨だけで十分 |
花の色 | 白色 |
コブシを剪定する方法や時期
コブシの剪定時期は、花後すぐで新芽が出る前に終わらせましょう。
6月頃から9月頃に掛けて翌年の花芽を付けるので、花後以外の時期に剪定は避けましょう。
コブシは上に向かって伸びる徒長枝など長い枝などには花芽を付けないので、優先的に付け根から剪定して構いません。
また剪定する場合は必ず外側に向いている芽の上で剪定するようにしましょう。
コブシを大きくさせたくない場合は、剪定する際に下向きの枝を少し多めに残しておくと大きくなることを防ぎやすくなります。
コブシの強剪定をする時期は?
コブシの強剪定は花後に行います。
コブシは10年もすれば5m以上になって手がつけられない状態になります。
定期的に高さを制限するのが良いですが、綺麗なので放置していてどうしようもなくなっていることも多いですね。
強剪定する際は、太い枝を切ったら癒合剤を塗り、枝の途中で切らずに芽を残しつつ枝の付け根や枝の分かれ目で剪定しましょう。
どちらにしても、一気に強剪定をするとダメですので、花芽と葉芽を見ながら数年に分けて大きさを下げて行くのが良いですね。
コブシの花が咲かない原因
コブシの花が咲かない原因には以下のようなことが考えられます。
・花芽が付いてから強く剪定した
・日当りが悪すぎる
・乾燥しすぎている
コブシの花が咲かない原因の多くは剪定時期と剪定方法の失敗です。
コブシの剪定は花後から新芽が出るまでの間だけですので、それ以外の時期に剪定すれば花が咲かない原因となります。
コブシの植え付け時期は?
コブシの植え付け時期は一般的には3月から4月、または10月から11月です。
乾燥に弱いので、庭植えであれば水はけがよく水もちが良い日なたに植えましょう。
コブシは大きくなりますし、枝も張りますので最低でも半径2mに何も無い場所がおすすめです。
1月から2月に寒肥として堆肥、腐葉土などの有機肥料を少量または緩効性化成肥料、追肥は特に必要ありませんが様子を見て5月にあげても構いません。
コブシの挿し木
コブシの挿し木は3月から6月初旬が良い時期ですが、種を取って種まきした方が確実です。
熟した果実から、果肉と果皮を綺麗に取り除いて10月頃に鉢に撒いておけば、翌年の春には発芽します。
挿し木をする場合は、前年枝を10cmほど切り口を斜めにして切って、1時間ほど水につけたあとに、挿し木用の挿し床に4cm~5cmほどを挿せば大丈夫でしょう。
コブシの病気
コブシは病気に強いですが、あえて言えばうどんこ病になるので、風通しが良くなるように間引き剪定はしっかりと行ないましょう。
害虫はカイガラムシとカミキリムシに注意しておきましょう。
基本的には花後に不要な枝を間引いて中の風通しを良くしておけば大丈夫です。