タイサンボクのお手入れはそれほど難しくありませんので初心者向けと言えますが、放置しておくと20mにも達するほどの高木になります。
定期的に剪定や強剪定をして高さを制限しないと大変なことになりますので、ここではタイサンボクの強剪定やイントをまとめています。
・タイサンボクについて
・タイサンボクの剪定方法と時期
・タイサンボクの強剪定はしても大丈夫?
・タイサンボクの花が咲かない原因
・タイサンボクの植え付け時期
どういったお手入れば必要か知っておけば、タイサンボクのお手入れがもっと楽しくて簡単になりますね。
タイサンボクは木蓮の仲間
タイサンボクは6月から7月に15cm~20cm程度の甘い香りがする白い大輪の花を咲かせ、樹高は10m~20mほどの常緑高木になります。
耐寒性も耐暑性も強いので育て易いですが、非常に大きくなるので定期的に主幹になる部分の強剪定は必要になります。
タイサンボクは木蓮の仲間で、木蓮、コブシが咲き終わってから最後に開花しますね。
種類 | 常緑高木 |
最大樹高 | 10m~20m |
成長速度 | 早い |
植栽場所 | 日当りが良い場所 |
お手入れの難易度 | 簡単 |
水やり | 植えて2年~3年ほどした木は雨だけで十分 |
花の色 | 白色 |
タイサンボクを剪定する方法や時期
タイサンボクの剪定時期は、6月から7月の花後すぐで花芽が出る前に終わらせましょう。
7月頃から翌年の春に掛けて花芽を付けるので、花後以外の時期に剪定は避けましょう。
タイサンボクは上に向かって伸びる徒長枝など長い枝などには花芽を付けないので、優先的に付け根から剪定して構いません。
また剪定する場合は必ず外側に向いている芽の上で剪定するようにしましょう。
タイサンボクの強剪定をする時期は?
タイサンボクの強剪定は花後のできるだけ早い時期に行います。
花後というのは花が枯れてからではなく、一通り花が終わりかけた頃がベストです。
そのタイミングであれば、強剪定をしても翌年には花が楽しめる可能性が高まります。
タイサンボクは放置してしまうと10m~20mになって手がつけられない状態になります。
定期的に高さを制限するのが良いですが、綺麗なので放置していてどうしようもなくなっていることも多いですね。
強剪定する際は、太い枝を切ったら癒合剤を塗り、枝の途中で切らずに芽を残しつつ枝の付け根や枝の分かれ目で剪定しましょう。
どちらにしても、一気に強剪定をするとダメですので、花芽と葉芽を見ながら数年に分けて大きさを下げて行くのが良いですね。
タイサンボクの花が咲かない原因
タイサンボクの花が咲かない原因には以下のようなことが考えられます。
・花芽が付いてから強く剪定した
・季節外れに寒くなった
タイサンボクの花が咲かない原因の多くは剪定時期と剪定方法の失敗です。
タイサンボクの剪定は花後から新芽が出るまでの間だけですので、それ以外の時期に剪定すれば花が咲かない原因となります。
また、暖かくなったり寒くなったりで、本来暖かい時期に急に寒くなったりすると蕾のまま咲かずに終わってしまうこともありますね。
タイサンボクの植え付け時期は?
タイサンボクの植え付け時期は一般的には3月から4月です。
乾燥に弱いので、庭植えであれば腐葉土や堆肥をしっかりとすき込んだ水はけがよく水もちが良い日なたに植えましょう。
タイサンボクは大きくなりますし、枝も張りますので最低でも半径3mに何も無い場所がおすすめです。
また、根も広く張るので植え替えや移植は困難です。
1月から2月に寒肥として緩効性の化成肥料、5月~6月頃にチッ素分の少ない化成肥料を施しましょう。
タイサンボクの挿し木
タイサンボクの挿し木は7月から8月初旬が良い時期です。
種をとっても発根しにくいので、何本か挿し木にチャレンジする方が簡単と言えます。
挿し木をする場合は、当年の枝を10cmほど切り口を斜めにして切って、1時間ほど水につけたあとに、挿し木用の挿し床に4cm~5cmほどを挿せば大丈夫でしょう。
タイサンボクの病気
タイサンボクは病気に強いので病気の心配はまずありません。
基本的には花後に不要な枝を間引いて中の風通しを良くしておけば大丈夫です。
害虫はカイガラムシがついたり、カミキリムシが幹に穴を開けていないかには注意しておきましょう。