庭木の剪定は木がたくさんあると大変ですが、1本や2本で背丈も低い木であれば自分でやってみたくなりますね。
庭師という古くからの職業があるので難しく見られがちですが「異常に」こだわらなければ剪定するのが難しくない木はたくさんあります。
ここでは、基本的な庭木の剪定を自分でする方法とコツについて、図解付きでまとめています。
庭木の剪定を自分でする基本
先にもお話したとおり庭木の剪定は「異常なこだわり」をしなければそれほど難しくありません。
一般的には・・・
●重なっている枝
●混み合った枝
●内側に向かって伸びている枝
●上に向かって勢い良く伸びすぎている枝
●木の根元から生えている枝
これらの枝を時期に注意して剪定するだけで大丈夫ですね。
庭木を剪定する場所の図解
①車枝
枝の1か所から3方向~4方向に出ている枝のこと。
混み合って樹形が悪くなるため、根本から切るか1本だけ残して他の枝を切る。
②交差枝
他の枝と交差して伸びている枝は根本から切る。
③平行枝
上下で同じ方向に伸びている2本の枝で、バランスに合わせてどちらかの枝を根本から切る。全体的に枝が少なければ、どちらかを短くしてバランスを取るのも良い。
④下がり枝
下向きに伸びている枝は根本から切る。
⑤徒長枝
上に向かって勢いよく伸びている枝で、樹形を乱すので根本から切る。
ただし、古い枝の代わりに利用出来ることもあるので、バランスを見て使えそうな枝は軽く切って残すのも良い。
⑥からみ枝
他の枝に絡むように伸びている枝は根本から切る。
⑦ヒコバエ(ヤゴ)
木の根元から伸びる枝は樹形を見出したり、木の育成の邪魔をするのですべて根本から切る。
⑧胴吹き枝
枝ではなく、主になる太い枝や幹から直接伸びる枝は樹形を乱すのですべて根本から切る。
⑨逆さ枝
他の枝とは別方向に伸びている枝は根本から切る。
ただ、松などではわざと残す場合もある。
⑩ふところ枝
内部にある樹形を乱す枝。
根本から切るか、バランス的に主になる部分は残しても良い。
庭木の剪定を自力でするコツ
ハッキリ言って、大きくなり過ぎた木を小さくしたいだけであればそれほどこだわる必要はありません。
しかし、樹形をキレイにしたい場合は切り方でかなり変わるので慎重にお手入れしたいですね。
剪定する際の切り方のコツを図解してみました。
①のように芽から上を残しすぎても枯れる原因になりますし、②のように芽から下に切り込んでも枯れる可能性が高くなります。
③はそれほど気にする必要はありませんが、植木屋の師匠などが弟子が切った枝を見た時には怒られるかも知れません(笑)
切り方のコツは芽が伸びる方向に向けて芽の上で少し残して切る④が正解です。
また、不要な枝を根本から切る場合もしっかりと付け根から切るようにしましょう。
①のように根本を残して切るとそこから枯れ込んだり、コブになって新たな芽が出て来る原因となります。
まとめ
どの樹木でも同じですが、基本として芽が出ている方向に枝は伸びます。
樹形を意識して剪定する際は、常に芽の向いている方向を意識して剪定すると自分が望んだようなバランスに仕上げることができますね。
ただ、大きく分けて常緑樹と落葉樹、花が咲くか咲かないかの2つのポイントによって剪定する時期は違ってきますので自分で剪定する場合は注意が必要です。
背丈ほどの庭木を2本から3本ほど剪定するだけであれば植木屋は必要ありません。
しかし、家の2階に届いているような木や切った後のゴミがたくさん出る場合は業者に頼んだ方が楽で良いでしょう。