ここでは、常緑ヤマボウシを剪定する時期と方法や枯れる原因になるお手入れについてご紹介します。
お手入れ簡単で人気のシンボルツリー常緑ヤマボウシ
常緑ヤマボウシはヤマボウシと違ってその名の通り常緑樹になり、可愛いクリーム色の花がたくさん咲くのでシンボルツリーとしても人気があります。
常緑ヤマボウシにも品種があり、ホンコンエンシス、サマーグラッシー、ヒマラヤヤマボウシ、マウンテンムーンなどがありますが、良く知られているのはホンコンエンシスですね。
ホンコンエンシスは花付きもよく、枝が伸びるのも早いので初心者でもお手入れしやすい品種と言えるでしょう。
それでは、常緑ヤマボウシ(常緑山法師)についてチェックしてみましょう。
種類 | 常緑樹 |
最大樹高 | 10m以上 |
成長速度 | 比較的早く1年で30cmは伸びる |
植栽場所 | 日当たりが良い場所 |
お手入れの難易度 | 簡単 |
水やり | 植えて2~3年ほど成長した木は雨だけで十分 |
花の色 | 白い花が咲く |
実 | 食べられる赤い果実がなる |
属種 | ミズキ |
常緑ヤマボウシの剪定をする時期
常緑ヤマボウシの剪定時期は花が終わって、実が終わった11月~2月頃です。
常緑ヤマボウシは自然樹形で綺麗に成長するので、枯れ枝や枝が混み合っている箇所を軽く剪定する以外に剪定は必要ありません。
ただ、元気に育っていれば思った以上に勢いよく枝が伸びるので、混み合いすぎている枝は付け根から取るようにするのが剪定のコツです。
もちろん、内側に向かって伸びているような枝や交差している枝も剪定しましょう。
常緑ヤマボウシの強剪定をして大丈夫な時期
強剪定は出来る限りしない方が良いですが、するのであれば12月から2月頃です。
強剪定をすると花が一気に少なくなってしまう可能性が高いですので、すでに大きくなった常緑ヤマボウシを一気に小さくする場合はその点を覚悟しておきましょう。
もちろん、強く切った後は切り口に保護材を塗って切り口から菌が入らないように注意して下さい。
基本的に放置状態で5m以上など育ちきってしまっている場合は主幹や太い枝を切ることになるので、1本だけでも来てくれる植木屋さんに切って貰ったほうが安心ですね。
常緑ヤマボウシの花が咲く時期
常緑ヤマボウシは開花時期が6月頃~7月頃です。
花びらはとても肉厚で、花の色は白、クリーム色、薄い黄色など品種によって違いますが、若木の頃から思った以上にたくさんの花が付きます。
花芽は7月~8月に掛けて作られて、翌年の6月頃に開花しますので、剪定も花芽を見ながらできるので比較的簡単です。
ハナミズキとヤマボウシは似ているので間違える人も多いですが、花弁が尖っているのがヤマボウシで先が丸まっているのがハナミズキなので、花を見ればすぐに分かりますね。
常緑ヤマボウシの実がなる時期
常緑ヤマボウシの実は、花が終わってから9月頃に実がなり始めて、熟れてくると勝手に地面に落ちます。
ヤマボウシの実は甘くて美味しいので、生食、生ジャム、ドライフルーツにする、お酒にするなどいろんな用途で楽しむことができますね。
常緑ヤマボウシが枯れる原因
常緑ヤマボウシの枯れる原因は主に2つあります。
常緑ヤマボウシは日当たりの良い場所が好きですが、あまりに直射日光があたり過ぎるのも、葉が枯れていく原因になってよくありません。
軽い日陰ができるように別の木で影を作る、西日が強すぎる場所は避けて植え替えるなど何か対策をした方が良いでしょう。
常緑ヤマボウシの枯れる原因として次によくあるのが、水はけが悪いために起こる根腐れです。
常緑ヤマボウシを植えている場所で、土を掘ってみて湿り気が多すぎる、水がにじむなどあれば完全に植え付け場所として失敗していますので、場所を移動させる、または周辺の土壌を改良するなどしてみましょう。
常緑ヤマボウシを苗から育てる
常緑ヤマボウシの植え付けはベストが3月~5月、次が10月~11月です。
寒さには若干弱いので、冬に寒くなる地域では秋に植えずに春に植えるのがおすすめですね。
半日陰でも育つの育ちますが、葉付きや花付きが悪かったりしますので、基本は水はけが良くて日当たりの良い場所に植えるのが良いです。
植える場合は、水はけを良くするために穴を大きく掘って腐葉土、肥料、堆肥などを混ぜ合わせた土にしてあげましょう。
土を盛り上げる感じで、地面より少し高めに植え付ければ水はけも良くなります。
ちなみに、種からも育てることはできますが、軽く10年近くは花も咲かないのであまり面白くありません。
常緑ヤマボウシ(ホンコンエンシス)の販売価格
常緑ヤマボウシは人気のある木なので、少し高めです。
シンボルツリーとして間違いなく人気があるのは2m前後の株立ですね。
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