ヤマブキは北海道から九州まで全国に自生する強い木で、初心者でも簡単に育てられます。
しかし、ヤマブキは樹高も枝幅も大きく広がりやすいですし、ドンドン増えるので好みの大きさに揃える強剪定も必要になります。
ここではヤマブキについて以下のポイントをまとめています。
・ヤマブキについて
・ヤマブキの剪定方法と時期
・ヤマブキは根元で強剪定はしても大丈夫?
・ヤマブキの葉が枯れる原因
・ヤマブキの植え付け時期
どういったお手入れば必要か知っておけば、ヤマブキのお手入れがもっと楽しくて簡単になりますね。
ヤマブキはよく増えて困る
ヤマブキは4月から5月にたくさんの花を咲かせる落葉樹で、一般家庭であれば樹高が1m~2mほどの落葉低木になります。
ヤマブキは育てやすくて良いのですが、増えすぎて困るということもありますね。
特に地下茎が色んな所に伸びて、庭のアチコチから芽吹いてくるので小さい内に引き抜くお手入れも必要になります。
種類 | 落葉低木 |
最大樹高 | 1m~2m |
成長速度 | 早い |
植栽場所 | 明るい日陰で保湿性がある場所 |
お手入れの難易度 | 簡単 |
水やり | 植えて2年~3年ほどした木は雨だけで十分 |
花の色 | 白色・黄色 |
ヤマブキを剪定する方法や時期
ヤマブキの剪定時期は、花後すぐの5月から6月か落葉期の1月から3月です。
7月から9月には翌年の花芽を付けるので基本的な剪定は花後の5月~6月に行います。
少し大きくなるまでは放置して自然樹形を楽しむのが良いです。
しかし、そのうち大きくなり過ぎてしまうので2mほどになったら樹形を整える程度に剪定をするのがおすすめです。
刈り込み剪定にも弱くは無いので、花後で刈り込み剪定でも大丈夫です。
1月から3月に行う剪定は樹形から飛び出た枝や込み合った部分を除く程度にしておきます。
ただし、込み合った枝を取り除く場合は枝の付け根から取るようにして自然樹形を楽しみましょう。
ヤマブキの強剪定をして大丈夫な時期
ヤマブキの強剪定は花後すぐが良いですね。
秋に強剪定をすれば確実に翌年の花は咲きません。
花後に強剪定をしておけば、よほど運が悪く無い限りは翌年にはまた元気になるでしょう。
ヤマブキは大きくなって増えすぎても困りますし、大きくなると花付きが悪くなるので5年に1度は古い枝を株元から10cm程残して切る方が良いくらいです。
ヤマブキの花が咲かない原因
ヤマブキの花が咲かない原因には以下のようなことが考えられます。
・乾燥しすぎている
・日当たりが悪すぎる
・花芽が付いてから剪定しすぎた
中でも、ヤマブキの花が咲かない理由として多いのは、花芽が付いたあとの9月以降に強剪定で強く切りすぎていることが多いですね。
ヤマブキの花芽は7月頃から9月頃に掛けて作られます。
花後に剪定せずに、秋になってから気になってバサバサ切ってしまうと翌年は花が大幅に減ったり、咲かない原因になります。
ヤマブキの植え付け時期は?
ヤマブキの植え付け時期は3月から4月です。
庭植えであれば、日差しが強すぎない場所で堆肥や腐葉土を多く含んだ場所や大きめの木の下など適度な湿気を保てる場所に植えましょう。
1月から2月に寒肥として堆肥や油かすと骨粉、追肥は化成肥料を少量(一掴み)あげます。
ヤマブキの挿し木
挿し木は、3月から4月、または6月から7月上旬に前年に伸びた枝で行うと良いですね。
ただ、ヤマブキは放置していても勝手にドンドンと増えて困るくらいですので、挿し木をしようとする人は少ないでしょう。
ヤマブキの病気
ヤマブキは葉に褐色の斑点が出て枯れていく「褐斑病」になることが良くあります。
薬ではなく、発見次第その葉が付いている枝を株元から切ってしましょう。
また、害虫としてはアブラムシが発生して新芽や葉っぱの栄養を吸い取ってしまいます。
出来れば発生しないように春先にはオルトラン剤を散布して予防するようにしましょう。