ライラックといえば北海道の広大な敷地にびっしりと咲く色とりどりの花が目に浮かびますね。
ただ、ライラックはふと気づくと枯れているようなこともあるので注意が必要ですね。
また、低木のイメージがありますが、地植えでは6m以上にもなりますので、一般家庭では剪定や小さくするための強剪定が必要になります。
ここではライラックについて以下のポイントをまとめています。
・ライラックについて
・ライラックの剪定方法と時期
・ライラックの強剪定はしても大丈夫?
・ライラックが枯れる原因
・ライラックの植え付け時期
どういったお手入れば必要か知っておけば、ライラックのお手入れがもっと楽しくて簡単になりますね。
寒い場所が好きなライラック
ライラックは4月から5月にピンク、白、紫まなどの小さい花をまとまって咲かせる落葉樹で、樹高が2m~6mほどの落葉中高木になります。
ライラックは寒冷地が好きな木で、北海道の広大な敷地で地面いっぱいに広がる様子がすぐに思い浮かびますね。
しかし、寒冷地が好きというだけで温暖な場所に弱い訳ではありませんので、関東地方などでも耐暑性のある品種が栽培されています。
種類 | 落葉中高木 |
最大樹高 | 2m~6m |
成長速度 | 早め |
植栽場所 | 日当たりが良く風通しの良い場所・西日はダメ |
お手入れの難易度 | 少し難しい |
水やり | 植えて2年~3年ほどした木は雨だけで十分 |
花の色 | 白、ピンク、紫 |
ライラックを剪定する方法や時期
ライラックの剪定時期は、花後すぐか休眠期の10月から3月の落葉期です。
7月から10月に掛けて翌年の花芽を付けるので確実に花を楽しみたい場合は、花後以外の時期にバツバツと切るような剪定は避けましょう。
基本的にライラックはあまり剪定しない方が綺麗に育ちますが、放置し過ぎると大きくなりすぎるので無駄に伸びている枝を付け根の位置で剪定しましょう。
また、ヒコバエもたくさん出ますので、不要なモノは地際から切り、邪魔にならないヒコバエは古い枝と更新するために残しておきます。
冬の剪定では、花芽が付いているので花芽を見ながら不要な枝と枯れ枝を落とす程度にしておきましょう。
ライラックの強剪定・成長は早いが萌芽力は強くない
ライラックの強剪定は花後に行います。
しかし、萌芽力は強くなく一度に切り過ぎると弱ってしまいますので、2年~3年に分けて行いましょう。
基本的には枝の途中で切らずに、枝の分かれ目や付け根で剪定します。
背が高くなっている部分を切って下げる際も、枝の途中では切らずに枝分かれしている付け根で切るように注意して下さい。
ただ、強剪定はせめて2mほどに成長して樹勢が強くなってからの方が安全です。
若木の内にバツバツと切ってしまうと弱って、花が咲かなくなってしまいます。
ライラックの葉が枯れる原因
ライラックの葉が枯れる原因には以下のようなことが考えられます。
・水のやりすぎ
・西日が強すぎる
・高温多湿で暑すぎる
・テッポウムシにやられている
ライラックの葉が枯れる原因として多いのは、水のやりすぎかテッポウムシです。
ライラックは根付いてしまえば水やりは不要なくらいに高い湿気を嫌いますので、水をあげるとしても日なたに植えているとして真夏の朝に数日に1度くらいで十分です。
また、テッポウムシにやられることも多いですので、定期的に株元におがくずが落ちていないかしっかりとチェックしておきましょう。
関東より南側の場合は高温多湿で暑すぎると弱ってしまいますね。
ライラックの植え付け時期は?
ライラックの植え付け時期は一般的には厳寒期を除いて11月から3月です。
庭植えであれば、水はけがよく日当たりの良い場所に植えましょう。
半日陰でも育ちますが花付きが悪くなります。
1月から2月に寒肥として鶏ふんを1kgほど、9月から10月に追肥として油かすと骨粉を混ぜて2握り~3握りを与えます。
花後にお礼肥として鶏ふん、骨粉、油かすを混ぜたモノをあげるのも良いですね。
ライラックの挿し木
挿し木は、3月から5月頃にその年に伸びた枝で行いますが、それほど根付きはよくないのでたくさんためしてみましょう。
枝の先端から葉が付いた枝を10cm~15cmほどを取って、切り口を1時間ほど水に浸します。
後は、水切れに注意して挿し木用の土に植え日陰で発根を待ちましょう。
ライラックの病気
ライラックは病気に強いので、まず心配はありません。
あえて注意するのであれば込み合った場所はうどんこ病になる場合がありますので、風通しは良くしておきましょう。
害虫はテッポウムシが発生することがあるので、幹に小さい穴が無いか定期的にチェックしておきましょう。
穴を見つけたとして、間に合う場合は虫穴にモスピランなどを入れてカルスメイトなどで塞げばなんとかなります。
しかし、枝先まで枯れて手遅れな場合は諦めてダメな株は根元から切るしかありません。