ノウゼンカズラはツル性の植物で、立派な大きさの花を咲かせるのでベランダやアーチなどに這わせてアクセントにしている家もありますね。
ただ、ノウゼンカズラは気根を出して何処にでも這い上がっていくので、壁一面に広がって困っている人や増えすぎて困って強剪定してどうにかしたい人も少なくありません。
ここではノウゼンカズラについて強剪定の時期、剪定の方法、壁に張り付いた場合の対処などについて以下のポイントをまとめています。
・ノウゼンカズラについて
・ノウゼンカズラの剪定方法と時期
・ノウゼンカズラの強剪定はしても大丈夫?
・ノウゼンカズラが壁一面に張り付いている場合の対処法
・ノウゼンカズラの花が咲かない原因は?
・ノウゼンカズラの植え付け時期
・ノウゼンカズラの病気や害虫
どういったお手入れば必要か知っておけば、ノウゼンカズラのお手入れがもっと楽しくて簡単になりますね。
ノウゼンカズラとは
ノウゼンカズラは毒性のある植物で、花に付いている蜜や樹液などは有毒ですね。
日当りが良い場所であれば、簡単に元気に育ちますが、庭植えの場合は増えすぎて家の壁や外壁一面に張り付いて育ってしまうこともあるので要注意です。
7月から8月に咲く花は多く無いので、暑い夏を賑わせてくれる花として好まれています。
種類 | 落葉のつる植物 |
最大樹高 | 最大のつるの長さ約5m~6mほど |
植栽場所 | 日当りが良く水はけが良い場所 |
お手入れの難易度 | 簡単 |
水やり | 植えて2年~3年ほどすれば雨だけで十分 |
花の色 | オレンジ、赤、ピンク、黄 |
ノウゼンカズラを剪定する方法や時期
ノウゼンカズラの剪定時期は、12月から3月頃で、特に2月下旬から3月がおすすめです。
ただ、基本的にノウゼンカズラは植えて誘引する人が多いのでつるを伸ばしたいのであれば、植えてから2年から3年は剪定をする必要はありません。
花芽は5月から6月頃に新梢の伸びた先に付くので、3月までに剪定しておけば何処で切っても大丈夫です。
誘引の必要がない場所はしっかりと剪定して止めておかないと、気づいたら増えすぎているということになるので要注意です。
ノウゼンカズラの強剪定をする時期は?
ノウゼンカズラの強剪定は通常の剪定と同じく12月から3月に行います。
ノウゼンカズラは通常の剪定でも強めに切って大丈夫ですので、強剪定というよりも混み合うつるを間引くようにすると良いでしょう。
ノウゼンカズラが壁一面に張り付いている場合の対処法
ノウゼンカズラを放置しておいた結果、家の壁や外壁一面に張り付いてしまってどうしようもなくなっている家も少なくありません。
ノウゼンカズラを除去した場合はたくさんの気根の後が残るので、除去した後は塗装するしか無いですね。
また、壁にあるノウゼンカズラをすべて除去して根元から切っても、また新たな場所からノウゼンカズラは出てきます。
少しでも効率よく除去したいのであれば、壁のツタを除去してから地植えの方は伐採せずに除草剤を掛けた方が効果が高いです。
除草剤は葉などが残っていないと地面に撒いても効果はありません。
ノウゼンカズラの花が咲かない原因は?
ノウゼンカズラの花が咲かない原因には以下のようなことが考えられます。
・肥料不足や間違った肥料の与えすぎ
・花芽が付いてから強く剪定した
ノウゼンカズラの花が咲かない原因によくあるのは「肥料不足」または「間違った肥料の与えすぎ」によるものが考えられます。
肥料不足でも花が付きませんが、チッ素成分が多い肥料は枝葉ばかりが茂って花がなりにくくなります。
ノウゼンカズラの近くでチッ素分の肥料が必要な樹木や植物があれば一緒に枝葉ばかりが成長してしまいます。
地植えの場合は寒肥で堆肥などを施せば十分で、肥料が少ない方がよく花が咲くこともあると言われていますね。
ノウゼンカズラの植え付け時期は?
ノウゼンカズラの植え付け時期は一般的には3月から4月頃です。
庭植えであれば日なたや明るい日陰で周囲に十分なスペースがある場所に植えましょう。
花付きが悪くなってきたと思ったタイミングで4月から5月にチッ素分が少ない緩効性の化成肥料を施すと良いでしょう。
ノウゼンカズラの挿し木
ノウゼンカズラの挿し木は気根が出ている部分を15cm切って、地面や挿し穂用の通知に挿しておけばすぐに根付きます。
ノウゼンカズラの病気
ノウゼンカズラは病気に強いですが、中が込み合って風通しが悪い状態だとアブラムシが発生することがあります。
ただ、病気になった部分を除去して、全体的にスッキリとさせておけば被害が拡大することはありません。
基本的には花後に混み合っているつるを間引いて中の風通しを良くしておけば大丈夫です。