・抜いても抜いても生えてくる
・雑草のおかげでヤブ蚊が増える
・とにかく見た目が悪い
そこで、雑草を防止するために防草シートが利用されますが、どんな防草シートを選ぶかは用途によって変えないといけませんし、安物を購入するとすぐにボロボロになってしまいます。
ここでは、雑草対策に効く防草シートの選び方やどうやって使うのが良いかをご紹介しましょう。
雑草対策に効く防草シートの種類と選び方
防草シートには大きく分けて3種類のタイプがあります。
あくまで、大きく種類を分けているだけですので、同じタイプの防草シートでもメーカー、厚み、繊維の組み合わせによっては変わります。
・価格が高い 1㎡300円~
・かなり強力なシートで耐久年は10年以上のものもある
・先の尖った草など、突き抜けてくる草に強い
・地面にむき出しで使うには中程度の耐久性
・透水性はゆっくり
とにかく生えてほしくない場合は不織布高密度タイプが一番おすすめです。
植木屋などの業者でも一番よく利用されるタイプですね。
・価格が高い 1㎡200円~
・強度としては中程度で耐久年は使い方によるが3年~5年ほど
・先の尖った草など、突き抜けてくる草には中程度の強度
・地面にむき出しで使うのに向いている
・透水性は普通
先の尖った草がないなど、草の種類によっては不織布短繊維タイプでも十分強い。
・とにかく価格が安い 1㎡ 100円~
・強度は弱く耐久年は3年ほどが良いところ。
・1年も経てば先の尖った草は突き抜けてくる
・地面にむき出しで使うとすぐにボロボロになる
・透水性は早い
畑や植栽など周辺に利用し、1年~2年で張り替えるような形で使うのに向いている
防草シートの透水性は早い方が良いがシートの強度も必要
基本的にどの防草シートでも透水性はありますので、透水性は早いかゆっくりかという考え方になります。
透水性が早いということは、シートの下で草の育成を防ぎにくいということにもなります。
周辺の植栽の成長も邪魔しませんし、上に砂利などを敷いている場合に乾きも早くなるため、透水性が高いことは悪いことではありません。
ただし、透水性が高くてもシートの強度が低くいと、雑草もドンドン成長してシートを突き抜けてきますので、透水性と強度は両方とも保ってくれる防草シートでないと話になりませんね。
基本的に透水性が低いシートは高性能なモノが多く、強く作られている分だけ透水性が低くなるということが言えます。
しかし、透水性が低いと言っても砂利の下にあるシートの上が水たまりになるというような低さではないので心配は不要です。
防草シートの上に砂利や人工芝を敷くのがおすすめ
公共の場所などでは地面にむき出しの形で防草シートを利用している場合がありますが、一般家庭でそんな使い方をすると景観も悪くみっともないですよね。
私もかなりの家に防草シートを敷いて来ましたが、むき出しで良いと希望された家は一軒しか記憶にありません。
防草シートの上には砂利を敷いたり人工芝を敷いたりするのがおすすめです。
防草シートの上に砂利を敷く手順
防草シートを敷く前には準備として、以下の作業をきっちりとすれば長期間に渡って雑草を防ぐことができます。
1.草を地面の土ごと削り取ってしまう。
通常、施工時に雑草を防ぐことを目的とする場合は最低5cm鋤取りを行います。
人が歩くだけの場所であれば5cmで十分ですが、車なども乗り入れる場所の場合は砂利が薄い頼りないですので10cmは鋤取りをした方が良いですし、グリッドなどの砂利保護材も入れた方が良いですね。
例えば、10㎡ほどの場所に砂利を敷こうとすると、5cmの土を鋤取ります。
そうすると、土だけでも800kg近い残土がでることになるので、その処分ができる場所を探して、土のうに土を詰めて運ぶという作業が必要になります。
また、残土は草が混ざっていると引き取ってくれない処分場も多いので、草ごと削り取った土から草を取り出して分ける作業も必要です。
2.地面を転圧や踏み硬めをする
植木屋などでもこの転圧作業をする業者としない業者がありますが、転圧機を所持している業者であれば料金を取れるので転圧を行いますね。
もちろん、転圧した方が草もより生えにくくなるので良いですが、正直に言って5cmも地面をすき取っていれば踏み固める程度でも十分なので、それほど転圧機にこだわる必要はありません。
自力でDIYをする場合は転圧機をレンタルするか、コツコツと自力で作業すると良いでしょう。
転圧機を掛けるのであればそこそこ地面が沈むので、地面のすき取りを3cmくらいにしても良いですね。
3.防草シートを隙間なく敷き詰める
防草シートは少なくても10cmほど重なり合うように敷きましょう。
シートの重なりが少ないと合間を縫って雑草が出てくる可能性が高くなります。
画像では利用していませんが、U字ピンはワッシャー付きで利用した方がピンの穴をふさげるので確実です。
4.シートの上に5cmの砂利を敷く
少しでも長く雑草を防ぐのであれば砂利は5cmほど敷くのが一番効果が高いです。
ここで、中途半端な厚みにすると重みが足りずに雑草が出てくる可能性が高まりますので、思い切って厚くするのがおすすめです。
1㎡に5cmの砂利でを敷くのに100kgの砂利が必要になりますので、庭の㎡✕100kgと考えれば良いですが、実際には砂利は多少のスキマで厚さが増すので1㎡に80kgほどあれば十分ですね。
防草シートの上に砂利を敷いていても草が出てくることがありますが、強力なシートを利用していればシートの上に根付いた草が出てくることがある程度ですので、軽く引っ張るだけで抜き取れますね。
防草シートの施工を自力でするのは大変
私は植木屋として砂利敷きをたくさんしてきたので、自分でも全ての段取りが分かります。
上でご紹介したように1㎡につき5cmの厚みとして約100kgの砂利を購入しますので、10㎡では1トンの砂利が必要になります。
ホームセンターなどで1000kg分の砂利を購入して、庭まで運び入れてとなると本当に面倒くさいです。
ホームセンターによっては軽トラックを無料で貸し出してくれるところもありますが、軽トラックは積載350kgですので、積んで降ろして3回は往復しないといけませんしね。
さすがにホームセンターは1時間程度しか貸してくれませんので、3日掛けて続けるか一度で運べるようにダンプなどをレンタルしてくるなどの方法を取らないといけません。
では、ネットで購入すれば安いのでは?と思うのですが、砂利の料金は安くても運賃が一袋で約20kg毎に掛かってしまいとても高くなってしまうので現実的ではありません。
砂利の業者に依頼してダンプで運んでもらえば良い?
自分で砂利を運ぶのが大変なので、業者に頼んでダンプで運んでもらえば良いと考えますよね。
しかし、業者はダンプで運んできて指定された場所にダンプで降ろすだけですので、砂利を敷く場所がダンプで直接おろせる場所でないと意味がありません。
業者さんは砂利を敷く場所まで運んでくれませんので注意しないと、これを知らずに頼むと家の前や駐車場に砂利をおろされて、スコップやバケツで少しづつ運ばないといけないという悲惨なことになりますね。
ただ、直接下ろせる場所などであれば砂利業者を利用するのが良いですし、業者によっては料金を取って搬入までしてくれますので、問い合わせて聞いてみると良いですね。