こんにちは。
元サラリーマン植木屋として庭木の剪定や伐採をしつつ、マネージャーとして年間500件以上の見積りに周っていたマキです。
シルバー人材センターに依頼した方が気楽で良さそうな気がするな・・・どうしよう?
私の経験上からすると、庭木のお手入れに専門的な知識を求めるお客さんはどんどん減っています。
はっきり言って、植木屋はある程度知識がある素人でも安ければ良いというお客さんの方が多いのが現実です。
しかし。
シルバー人材センターでシルバーさんにお庭のお手入れを依頼するにもメリットとデメリットがあります。
ここでは私が年間500件以上の見積もりをこなした経験から専門職の植木屋とアルバイトのシルバーの違いをチェックしてみましょう。
庭木の手入れは植木屋よりシルバーの方が相場が安い?
まず、庭木の手入れを依頼するのに植木屋よりもシルバー人材センターなどに依頼した方が安いかどうかと言えば・・・
シルバーと植木屋のどちらが安いかは仕事内容と選ぶ植木屋によります。
例えば、シルバー人材センターからシルバーで剪定できる人に1名1日で終わる仕事を依頼したとします。
シルバーで剪定する人の日当:1日13,500円前後が相場
植木屋の日当:1日20,000円ほどが相場
※どちらもごみ処理代や機材の費用は別途必要な場合あり
こうして比較すればシルバー1人の日当が13,500円くらいなので、1日20,000円掛かる植木屋よりも料金が安いと思うのが当たり前ですよね。
しかし、ここで注意して考えないといけない大事なポイントがあります。
どういうことかと言えば・・・
シルバーに依頼した場合、庭木の剪定作業などは1人ではできません。
シルバーで剪定を依頼するには基本2名1組の料金が必要になります。(地域による)
シルバー人材センターの場合は、1人分の剪定作業で良くても2名セットで依頼しなければダメということです。
しかし、植木屋であれば1日1人で出来る仕事は1人でします。
シルバーさんは剪定や仕事のスピードが遅い
また、良くあることが植木屋なら1名1日で終わる剪定の仕事でも、シルバーなら2名で1日掛かるということも頻繁に起こります。
同じく、植木屋なら1名半日で終わる仕事が、シルバーだと2名1日ということもあります。
これは仕事の速さだけではありません。
なぜかと言えば・・・
●植木屋の1日は朝から日が暮れるまでの冬は9時間、夏は11時間
●シルバーの1日は午前3時間と午後3時間で労働時間は固定(地域による)
このようにシルバーと植木屋では作業スピードの違いだけでなく、1日に働く時間にも大きな差がありますね。
剪定の料金相場が分からない場合は、日本各地の植木屋の料金を比較できるで費用の相場と口コミをチェックして依頼すると良いでしょう。 くらしのマーケット
シルバーに剪定や伐採を依頼すると作業を見ていて不安
シルバー人材センターは高齢者でも経験を生かして仕事をすることが出来る素晴らしいシステムだと思います。
特に、地域で仕事がしたいシルバーさんに貢献できるということも良いですね。
しかし。
私がお手入れに伺ったお客さんの話を聞いているとこんな声もあります。
草刈は斜面で転ぶ人も居て危ないと思ったから業者を替えることにした。
特に自治体やマンション管理業者などから、傾斜があるような場所での草刈りを依頼された場合にはこんな話を聞いたことは2度や3度ではありません。
他にもこんな声もありましたね。
その時間も料金に入っていると思うとイライラした。
シルバーの植木屋さんは高木作業や危険作業ができない
シルバー人材センターから派遣されるシルバーさんの場合は危険性を考慮して5m~6m以上の高木は作業をしてはいけないことになっています。
低いと3m以上は断るというシルバーさんも居ます。
もちろん、シルバーさんの中にはまだまだ現役レベルで元気な人もたくさんいます。
中には「大丈夫。こそっとやりますよ。」という人もいますが、基本は禁止です。
内緒の仕事は事故やトラブルがあった時に困りますよ。
作業できる人数が少ないので予約が取れない
シルバー人材センターは全国的に普及していますが、圧倒的に植木の剪定や伐採などの作業ができるできるシルバーさんは登録数が少ないです。
そのため、シルバーさんにお手入れに来てもらいたくても必要な時には予約が取れません。
特に、シルバーの場合はお盆前から年末にかけては予約をしようと思っても数ヶ月待ちということも当たり前です。
もちろんん、お盆から年末は一般の植木屋でも大混雑しますが、にも植木屋やお手入れ業者はたくさんありますので、空きを確認して問い合わせをしてみればなんとかなりますね。 くらしのマーケット
植木屋はシルバーに比べて敷居が高い?
植木屋といえば「専門的な技術職」としてまだまだ職人気質の人が多い業界です。
そのため、気軽に頼めそうなシルバーさんを選ぶ人も少なくありません。
庭師を自負している植木屋の中には、徒弟制度などで今でも厳しくしている業者さんも当たり前にあります。
しかし、シルバー人材センターのシルバーであれば気安いかと言えばそんなこともありません。
依頼者よりも年齢が上なので上から目線だったり、お客さん扱いしない態度の悪いシルバーもゴロゴロといますね。
なので、植木屋でもシルバーでも似たりよったりのところがあります。
しかし、2010年頃からは「サービス業」として庭木のお手入れを展開している業者が全国的に増えています。
私自身もサービス業として運営している植木屋に在籍していましたが「私は職人です」というような人は1人もいませんでしたね。
従業員全員が「普通の会社員で植木を切るサービスマンです」という認識で働いていました。
そういった業者に依頼するのであれば、などでそのようなサービス業としての意識が見える植木屋さんがオススメです。 くらしのマーケット
暮らしのマーケットでは口コミだけでなく、植木屋や業者の顔写真も掲載されています。
お客さん目線の業者を見分けるポイントは自然な笑顔などの顔写真を掲載しているかどうかですね。
ホームページがしっかりしている業者がおすすめ
サービス業として植木屋で働いている人には2パターンがあります。
外部委託の場合、2015年位までは協力業者の質が悪くてトラブルになることも多かったです。
しかし、今では全国展開の植木屋などでも、外部委託の協力業者方式が一般化してきたのでトラブルはかなり減りましたね。
協力業者の一人親方などの場合も契約する際に「サービス業なので植木屋として働きたいなら契約できません」と話をしてから契約します。
そのために、サービス業の植木屋からは、職人気質の植木屋が大幅に減っています。
ただ、タウンワークなどに「○○造園」などの名前で登録してある業者は「昔ながらの植木屋」が多いです。
見積りも無料ではありませんし、お金にならない仕事は断られます。
さらに、時代にそぐわない人柄の職人も多いですので注意した方が良いですね。
ホームページがあり、代表者、スタッフ紹介、業務内容、料金などが明示されていることは最低限です。
植木屋は料金がバラバラなので必ず見積もりは最低3社取る
シルバー人材センターや植木屋の中でも、担当者によって料金に大きな差が出ることも多々ありますので、無料の見積もりは必ず取りましょう。
また、サービス業として全国的にお庭のお手入れサービスを展開している業者は幾つかあります。
見積もり無料で庭木1本の剪定や伐採、草むしりだけでも依頼できる植木屋さんがおすすめです。
これらの業者さんは全国でサービス業として働いてくれる専門的な植木屋さんと業務提携しています。
基本的には職人的な植木屋ではありませんが、シルバーさんのような素人が来る可能性もかなり低いです。
気になる業者は全て相見積もりしてから検討すると良いですね。
相見積もりをしておけば、一番安い業者を選ぶだけでなく、料金は最安でなくても対応が良かった業者に料金交渉をすることも出来るのでオススメですよ。
ただ、相見積もりは指定時間や相談で時間を取られますので、めんどうであればで地域の業者を比較して依頼するのが簡単です。 くらしのマーケット