こんにちは。
元サラリーマン植木屋としてお庭のお手入れや庭の砂利敷きをしたり、マネージャーとして年間500件以上の見積もりをしていたマキです。
庭の全体に敷いて後悔したという話も聞いたんですよね。
実は、お庭や家の周りに砂利敷きを希望する人の多くの理由は庭のイメージチェンジではありません。
雑草に悩まされてどうしようもないので、庭や家の周りに砂利敷きをして雑草から開放されたいという人の方が断然多いですね。
安易に庭に砂利を敷いて後悔することも普通にありますね。
砂利を施工する前に本当に砂利敷きで良いのかしっかりと検討した方が良いでしょう。
それでは、元サラリーマン植木屋としてたくさんのお庭に砂利を敷いてきた経験から、庭に砂利を敷くデメリットをご紹介してみましょう。
お庭や家の周りに砂利を敷くデメリット
デメリットはあるものの、庭、家の周り、駐車スペースなどの雑草対策に砂利敷きをするのはとても手軽でおすすめな方法です。
しかし、雑草のことだけではなく、砂利敷きしたあとの使い勝手やデメリットを想定することはとても大事です。
砂利を敷いて、数カ月後に後悔してしまう人も少なからずいますからね。
たいていの人は家の周りに砂利を敷くデメリットがあることについて知りませんでしたね。
少なくても、私が見積りで伺ったときに、すでに砂利敷きをしているお宅から聞いた声ではこのようなデメリットがあります。
砂利を敷くと庭や通路が歩きにくい
まず、砂利を敷く大きなメリットとしては・・・
・防草シートなどと合わせて適切に砂利を敷けば草の悩みから開放される。
・砂利を敷いておけば砂利で足音がするので防犯になる。
これらがありますね。
しかし、砂利の大きさにもよりますが、砂利を敷くと庭や通路が歩きにくくなります。
小さい砂利だと歩く度に沈んで歩きにくくなります。
大きめの砂利でもゴツゴツして歩きにくくなります。
一番良くないのは費用が安いからと砕石などを敷くと、石の尖っている部分が多いのでサンダルや靴によっては足の裏が痛いです。
もちろん、庭はそれほど歩き回る場所ではありません。
庭はあまり気にする必要もありませんが、良く歩く通路などに敷いた場合は歩きにくいので気を付けた方が良いですね。
費用は少し上がりますが、今後の生活を考えると砂利を入れても歩きやすさを保てるグリッドや砂利の保護材などを入れて施工するのがオススメです。
砂利を敷く際にグリッドを入れておけば、砂利が左右に流れて厚い箇所と薄い箇所が出来てしまうのも防ぐことができます。
ただ、グリッドは1平米(1m×1m)で6,000円ほどになるので安い買い物ではありません。
家の周りの通路の雑草に困っている場合などに利用すると良いでしょう。
白砂利を庭に敷くと汚れが目立ってしまう
庭に敷く砂利で高級感があって綺麗だからと白い砂利や明るい色の砂利を希望する人が多いです。
しかし、特に白い砂利は数年経つと黒ずんできます。
白い石に苔なども生えてきて汚れが目立つようになってきます。
白砂利なら全面に白色を使うのではなく、ワンポイント程度で使う程度がおすすめですね。
あまりに汚れが目立つのであれば定期的にその部分に水と洗剤を掛けながらブラシでゴシゴシ磨くとカナリ綺麗になりますね。
もちろんめんどうなら汚れきったタイミングで、思い切って新しく入れ替えるのもアリです。
どちらにしても、庭の全面に白砂利を入れるのは眩しいのもあるので止めた方が良いでしょう。
庭に砂利を敷いて掃除が大変になった
庭や家の周りに砂利を敷くと、庭木が多い家の場合は落ち葉の掃除が大変になります。
落ち葉は表面に貯まるだけでなく、普通に砂利のスキマに入っていきます。
スキマに入った落ち葉などは掃除をしても取り切れません。
そして、スキマに溜まって腐った葉っぱが砂利の下にある防草シートの上に堆積するとそこから草が生えてきます。
基本的には庭木が多く、たくさん落ち葉が落ちる庭には砂利を敷かない方が良いですね。
落ち葉が入りにくい大きめの砂利を選ぶとある程度はマシになります。
落ち葉に困っているなら掃き掃除をするのではなく、3,000円ほどで十分に使える小さな電気ブロワーで飛ばすと良いですね。
また、庭木が多いお庭は砂利敷きではなく、人工芝を敷くと良いでしょう。
砂利よりコストは掛かりますが、質の良い人工芝は10年以上保ちますし、張替えや施工も簡単で、砂利よりも雑草の生えてくる可能性が低いです。
合わせて読んでみる
→庭の雑草対策には防草シートと人工芝を敷くのが簡単・ちょっと高い
庭に砂利を敷くと砂利部分の温度が上がる
庭や通路を全面砂利で覆うと、土の地面に比べると家の周りの気温が若干上がります。
もちろん、雑草が嫌だからと全てコンクリートにしてしまうよりは遥かにマシです。
しかし、どうしても多少は砂利が熱くなるので仕方ありませんね。
お庭の全体に砂利が暑苦しいのであれば、部分的にウッドチップにしてみるのも良いでしょう。
ただし、ウッドチップはいずれ土に還ってしまいます。
土に還ると下に敷いている防草シートの上に堆積した土から草が生えてくることになります。
庭に細かい砂利を敷いて猫の糞害に困るようになった
猫の通り道になっている家は細かい砂利は敷かない方が良いでしょう。
庭が土だったときはそれほど気にならなかった猫の糞が、砂利になると匂いと汚れでとても困る存在になります。
大粒の砂利なら大丈夫ですが、特に小さい砂利だと猫は糞を砂利の中に隠してしまいます。
猫の通り道でこれまでも糞に困っている場合は砂利敷きは避ける。
または、砂利敷きと同時に猫が入ってこないように猫よけなどで対策が必要ですね。
猫よけの超音波に効果があるか不安な場合は、上でご紹介しているグリッドを敷いた上に砂利を敷くのも対策になりますね。
気軽に掘り起こしたりできない状態であればかなり回避できるでしょう。
ただ、糞害で困っている場合は人工芝の方が糞をされない可能性が高いとも言われています。
しかし、実際には私は見たことがありませんが、完璧に大丈夫な訳ではなく、芝生でも糞をされるというお客さんもいました。
防草シートと砂利を敷いたのにすぐに草が生えて後悔した
防草シートと砂利を敷いたのに1年後には雑草が生えてきて後悔したという話が良くあります。
しかし、これはまず間違いなく施工ミスです。
安く済ませようとしてDIYで材料費をケチる。
簡単に早くするために作業工程を省く。
こういったことをしたばかりに、砂利を敷いたのに雑草が生えてきて後悔したパターンです。
これはデメリットというか施工ミスなのですが、庭や家の周りに砂利敷きをする場合は耐久性が高く品質の良い防草シートを使うのが鉄則です。
本当に雑草が生えないようにしようと、これだけの手順が必要です。
1.防草シートを敷く前の徹底的な草の除去と土のすき取り深さ10cm
2.地面の転圧作業(地面を押し固める)
3.防草シートの選び方と敷き方
4.シートを止めるピンの打ち方
5.シートの末端処理
6.場所により適切な砂利の厚み
防草シートで安い素材を使ってしまうと、確実に草が防草シートを突き抜けてきます。
しかも、ホームセンターで売っている安価な防草シートは2年~3年でボロボロになります。
ほんの数年で砂利の中から草と破れたシートゴミが出現して悲惨なことになりますね。
これを敷いた上に砂利を敷いて草が生えてきたというクレームは一切ありませんでしたね。
ザバーンには136G、240G、350Gと3種類の厚みがありますが、136Gは薄いので重い砂利を上に敷くことを考えれば240Gがおすすめです。
砂利敷きのデメリットまとめ
私が砂利敷きを依頼された場合に説明していたデメリットを挙げてみました。
しかし、砂利敷きのデメリットがあっても、お客さんにきちんと説明すれば砂利敷きを完全に止めた人はいませんでした。
中には人工芝、ウッドチップなど上に敷くものが変わるだけで「止めておきます」と気が変わったお客さんには会ったことがありませんね。
それほど多くの人が庭の雑草に悩んでいるということでしょう。
庭や家の周りに砂利を敷くのもそれほど広くなければ自力でDIYを頑張るのも良いですね。
しかし、よほど時間が余ってない限りは小さな面積でもかなり大変です。
まずは、や 【砂利110番】で見積りを取ってからどうするか決めると良いですね。 くらしのマーケット